第59回●「グンドゥム」良薬は口に美味しい
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 1月のある日、病院に出勤してみると、なぜか指導医の先生が誰もいない。「オガワ、今日はあんただけだから頑張ってね。みんな結婚式に行っちゃったのよ」とは薬剤部 […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 1月のある日、病院に出勤してみると、なぜか指導医の先生が誰もいない。「オガワ、今日はあんただけだから頑張ってね。みんな結婚式に行っちゃったのよ」とは薬剤部 […]
長野の望月町で暮らしていたときのこと。真っ白な雪の合間から地表が見え始めたとき、それは長い冬の終わりと春の訪れを意味し、心躍らせたものでした。久しぶりに太陽を見るせいか、まぶしそうに眼を細めている大地から、真っ先に顔をだ […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2009年1月9日、フォトジャーナリスト川畑嘉文さんは僕への取材を終えると、次なる取材地パキスタン・ペシャワールに向けてダラムサラを後にした。ペシャワール […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 「チベット薬と掛けて、お母さんが握ったおにぎりと解きます」 「ほう、で、その心とは」笑点の歌丸師匠が合いの手を入れる。 「どちらも心を込めてまーるく作りま […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 長い冬休みを終えた3月下旬、メンツィカン(チベット医学暦法大学)の一年は講義に先立ち、パシャカ採集実習でいつも幕を開ける。朝7時に大学をトラックで出発し […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2008年8月、僕は勤務先の病院から休暇をもらい、薬草実習に是非参加したいという日本の学生Kと一緒にマリーを目指した。とはいえ内心は足取りが重い。今年は […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2007年、この年がダライ・ラマ法王の厄年に当たることから、厄除け祈願のためにチベット社会では肉食を控える動きが広まった。仏教の教えの中にある十の不道徳の […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 病院の一日は朝9時から30分間、職員全員の読経で始まる。薬師如来、お釈迦さまを讃えるお経を唱えターラ菩薩に差し掛かったとき、職員の4歳になる子供が一緒に […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2007年11月16日、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)講堂。 静かに眼を閉じて息を整える。四方を取り囲む教職員、生徒たちのかすかなざわめきが心地よ […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2008年6月1日仙台。2時から開催される講演会を前に青葉山に拡がる母校・東北大学薬学部キャンパスを散策して心を落ち着かせた。すると当時は気がつかなかった […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 Q: 一般的にいわれているチベット医学の姿と、小川さんの書かれていることの間には大きな隔たりを感じます。果たして実際にはどうなのでしょうか? (エッセー読 […]
小川 康の『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 2008年9月、ダライ・ラマ法王の急病によって多くの公式行事がキャンセルされた。そんな中、メンツィカンでは法王の侍医五名が製薬工場の特別室に集まり、伝統に […]