

第303話 ネージョル ~ヨガ~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
メンツィカン(医薬暦学院。北インド・ダラムサラ)を卒業し寮生活から解放された2008年研修医の時代、毎朝ヨガ教室に通っていた。といってもそんなに大袈裟なことではなく、たまたま現地に長期滞在していた日本人ヨガ講師がボラン […]
メンツィカン(医薬暦学院。北インド・ダラムサラ)を卒業し寮生活から解放された2008年研修医の時代、毎朝ヨガ教室に通っていた。といってもそんなに大袈裟なことではなく、たまたま現地に長期滞在していた日本人ヨガ講師がボラン […]
北インドのダラムサラ 2000年の秋、亡命チベット政府がある北インド・ダラムサラで日本映画祭(日本大使館共催)が開催され、多くのチベット人が興味津々に訪れた。すべて英語の字幕がついて6本上映されたと思うが、僕の記憶に残っ […]
夕暮れの森のくすり塾 夏の暑さが増してくると、寝苦しい標高400mの自宅ではなく、冷涼な700mのお店で寝泊まりするようになる。そんな7月10日の夜10時ころ、森のくすり塾のまわりに奇妙な鳴き声が一定間隔で響き渡った。「 […]
コロナ禍の影響で講演の仕事が入っていないし店舗にはお客がこない。こんなときはずっと以前から先送りにしてきた宿題に取り組めるというもの。そこで、店舗の隣の空き地に小屋(チベット語でカンチュン)を建てようと5月4日の朝に突然 […]
ブータン国が2006年に6000m以上の高山への登山禁止を発表したことに象徴されるようにブータンを含めたチベット文化圏には山頂(チベット語でリ・ツェ)を極めるという文化はもともと存在しない。ましてやチベット民衆から崇めら […]
ひときわ魅力を放っている巨樹が近所にある。その名は「大六のケヤキ」。起源は鎌倉時代、源頼朝の時代にまで遡るとされ、12mもある幹回りを見ればさもありなんと納得してしまう。なによりも民家の隣に立っている姿がなんとも自然で魅 […]
チャクポリ医学僧院の歴史はメンツィカン(チベット医学暦法学大学)よりも220年古い。ダライラマ五世の摂政サンゲ・ギャツォが1696年、デプン僧院にあった医学院をポタラ宮が聳えるマルポ(赤い)リ(山)の向かい側のチャクポリ […]
崩落した橋 あの日2019年10月12日、千曲川から3キロ離れた場所に位置する妻の実家で朝を迎えた。台風19号に伴って昨晩から降り続いていた豪雨は止んだけれど、上空にはヘリコプターが旋回し異様な雰囲気が漂っていた。そのと […]
2011年3月11日、僕は北インドのダラムサラ(亡命チベット人が暮らす街)で友人と昼食を食べていた。日本とインドでは3時間半の時差があるので、大地震が発生した14時46分はインドでは11時16分にあたる。ちょうど会話が盛 […]
野倉への道 夕方、店舗を閉店するといつも別所温泉の外湯に出かけている。入浴代はたったの150円。小さお風呂では常連さんたちと農作物や大相撲の話題で盛り上がる。そろそろ上がろうとすると「歩いて野倉まで帰るのかい?」と聞かれ […]
クプチュク チベット医学絵解き図 「カッコウが鳴いたら大豆を蒔け」ということわざを古老から教えてもらっていた。そしてまさに2020年6月10日の朝、目覚めにカッコウの鳴き声を今年はじめて聞いた。「よし、今日、大豆を蒔こう […]
2020年11月23日 暗誦する筆者 四部医典の暗誦儀式「ギュ・ニ」を開催するにあたり、暗誦の立会人をどうするか悩んでいた。メンツィカンで開催されるギュ・スムでは、大学の先生が5人がかりで立ち会い、つまり審査にあたる。 […]