第251回 クニェ ~マッサージ~
クニェ 風のツアーでアムド地方(チベット東北部)の遊牧民の家にお邪魔させていただいたとき「クニェ」の話題で盛り上がった。チベット語でクは身体、ニェは柔軟。つまりマッサージである。ツアー参加者はそもそも伝統医学の名のもとに […]
クニェ 風のツアーでアムド地方(チベット東北部)の遊牧民の家にお邪魔させていただいたとき「クニェ」の話題で盛り上がった。チベット語でクは身体、ニェは柔軟。つまりマッサージである。ツアー参加者はそもそも伝統医学の名のもとに […]
伐採した松を検分する棟梁 森のくすり塾から東に500m離れた森(飛び地)には大きな赤松が数本生えている。そこで3年前、店の建設にあたって真ん中を支える梁に用いるべく赤松を3本伐採して製材した。しかし、いざ目のあたりにする […]
ナメコ 10月上旬、原木栽培(第223話)のナメコが一斉に大発生した。最初は「わ―、可愛いー」とはしゃいでいた妻も、大量ナメコ鍋を食べた翌日からは一気にテンションが下がってしまった。キノコ大好きの僕もさすがに食べ切れない […]
色づく前の青い柿たち 父の後を追うように(第162話)、2015年、実家の柿の木が突然、枯れはじめた。おおよそ100年前から小川家で大切にされてきた樹木である。インターネットで調べたところウドンコ病ではないかと推察で […]
ケロリン 月に一度か二度、気圧の変動のせいなのか偏頭痛に悩まされるのだが、その度に僕はケロリンを飲んで治している。また毎日、通っている別所温泉の外湯においても、ケロリンの風呂桶を使っているので僕とケロリンとの親和性 […]
タイムの仲間 8月5日~12日、モンゴル草原のくすり塾を開講しました。今回は開講レポート第二回目です。 ちょっと珍しくて懐かしい薬草メハジキ(和名 目弾き)をゲルのそばで見つけた。短く刻んだ茎を目の瞼に挟んで弾いて遊 […]
フウロソウ モンゴル草原のくすり塾(8月5~12日)の開講レポート第一回目です。参考までに、滞在した風の旅行社直営ロッジ「そらのいえ」は緯度にして北海道の宗谷岬と同じくらい、標高は約1700mに位置しています。 首 […]
ペニシリンの化学構造 原因はラッシー(ヨーグルトジュース)に間違いない。あれはメンツィカン入学前の2000年冬のこと。ヴェナレス(バラナシ)に到着後、ガンジス川のほとりのお店で大好物のラッシー2杯(15ルピー×2)を […]
片膝をたててバケツを置く独特の馬乳しぼりスタイル いよいよモンゴルへの旅が近づいてきた。そこで今回は木村肥佐生氏(以下、敬称略で木村)の『チベット潜行十年』を題材として戦前のモンゴル医療事情を考察してみたい。木村は […]
チベット医学文化圏(注1)の一つ、それがこの夏に初めて訪れるモンゴルである。モンゴルとチベットの歴史は古く13世紀まで遡る。元の皇帝クビライ・カンがチベット仏教に帰依し、チベットと「施主と帰依拠」の関係になったこ […]
薬房の前の畑 もともと自分の薬店を持ちたいという夢はなかったし、そもそも僕はいまも昔も自分で商売を営む才覚はない。メンツィカン卒業後、日本へ帰国してからの仕事の第一希望は大学講師か、いずれにしても医学教育関係の仕事 […]
オウレン 黄色い蓮(はす)とかいて黄蓮(オウレン)という。高さは20㎝ほどで、キハダ(第174話)と同じく黄色いベルベリン(注1)を細い根に含有し、その苦味はキハダをも凌ぐ。歴史は古く奈良時代より貴重な薬草として大切に […]