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第338話 ダラニ ~真言~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
チベット医学を目指す直前の25~28歳のころ、僕は山伏に強いあこがれを抱いていた。薬草、キノコ、山菜の知識に秀でた山伏になるべく、休日には北信五岳(注1)などの山々を駆け巡った。山伏は民衆を救うために山に入って修行をし、 […]
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チベット医学を目指す直前の25~28歳のころ、僕は山伏に強いあこがれを抱いていた。薬草、キノコ、山菜の知識に秀でた山伏になるべく、休日には北信五岳(注1)などの山々を駆け巡った。山伏は民衆を救うために山に入って修行をし、 […]
「ツェリン・バルダンよ、よくお聞きなさい」 25年前も前に一度視聴しただけなのに、あの独特のゆっくりとしたナレーションはいまも耳に残っている。1998年、北インド・ダラムサラへ向かう直前にDVD『NHKスペシャル チベッ […]
中国・四川省アチェンガル・ゴンパのアソン・リンポチェ(本文と直接の関係はありません) 一年間に及ぶ研修がもう終わろうかという2009年3月下旬、病院長が「私がずっと診てきた高僧が遷化しトゥクダムに入られたようだ」と教えて […]
メンツィカン(北インドのダラムサラにあるチベット医学暦学院)では毎夕7時から30分間読経がおこなわれる。そのなかに「シャンバラ国への誕生祈願経(注1)」という短い経文が含まれていた。 メンツィカンでの読経風景 2003年 […]
小さい頃、遠足といえばバスの酔い止めにみんな仁丹を持ってきていた。せっかく買ったのだからと、気分も悪くないのに小さな銀色の丸薬を口にすると清涼感のある香りが広がったのを覚えている。仁丹は甘草、阿仙薬、薄荷、丁子など穏やか […]
チャクポリ医学僧院の歴史はメンツィカン(チベット医学暦法学大学)よりも220年古い。ダライラマ五世の摂政サンゲ・ギャツォが1696年、デプン僧院にあった医学院をポタラ宮が聳えるマルポ(赤い)リ(山)の向かい側のチャクポリ […]
2020年11月23日 暗誦する筆者 四部医典の暗誦儀式「ギュ・ニ」(第291話)を開催するにあたり、暗誦の立会人をどうするか悩んでいた。メンツィカンで開催されるギュ・スムでは、大学の先生が5人がかりで立ち会い、つまり […]
マンダラ マンダラ(曼荼羅)の呼称は日本ではきわめて抽象的に用いられている。たとえばチベットの仏画全般を総じてマンダラと呼んだり、円と四角を組み合わせたマンダラ風の現代絵画もまたマンダラと称されることがある。そのマンダラ […]
タシデレ 「Hello こんにちは」はチベット語でタシデレとされている。しかしタシデレを一語一語解説するとタは輝く、シは祥(さち)、デは幸せ、レクは良い、したがって直訳すると「祥が輝き幸せであれ」となり「おめでとうござい […]
スタクナ寺 (4月23日から5月6日まで、風の日本語ガイドのスタンジンとともにラダック各地の伝統医を訪ねました。今回は「ラダック伝統医を訪ねて」シリーズの番外編です。) レ―近郊のスタクナ寺を訪れたときのこと。スタンジン […]
農村風景 (4月23日から5月6日まで、風の日本語ガイドのスタンジンとともにラダック各地の伝統医を訪ねました。今回は「ラダック伝統医を訪ねて」シリーズの第4回です。) スタンジンが暮らすニンム村(レ―から車で1時間)に到 […]
パンゴンツォ 奥の薄青い部分が氷結箇所 4月23日から5月6日まで、風の日本語ガイドのスタンジンとともにラダック各地の伝統医を訪ねました。今回から5回シリーズで「ラダック伝統医を訪ねて」を連載します。 29日早朝、ラダッ […]