【バードウォッチングツアー添乗報告記】
チゴモズとさくらんぼ狩り 2日間

ツアー名:チゴモズとさくらんぼ狩り 2日間

2015年6月27日(土)~6月28日(日)
写真・文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
写真提供・D様

鶴岡市周辺バードウォッチング 1日目

よりによって前日に梅雨入りした山形。空模様を気にしながら出発です。
まずは、チゴ…ハヤブサ。抱卵中と思われる♀を見守る♂。縄張りに入る他種をけん制して急降下!かっこいいですね。近くで繁殖したチョウゲンボウも親子で飛びまわっていました。

なわばりを見張るチゴハヤブサ
なわばりを見張るチゴハヤブサ(クリックで拡大)
餌をねだるチョウゲンボウ幼鳥
餌をねだるチョウゲンボウ幼鳥(クリックで拡大)


さて今度こそ、チゴ…モズへ。しかし、生息地に近づいた頃には雨がだいぶ降ってきて、到着時もやみません。それでも雨の中、姿や鳴き声は確認できました。ただ、雨だし、暗いしで、「見た!」という感じではなかったですね…残念。

今回の宿は一軒宿の温泉。ちょっとレトロですが、料理がおいしく、何より環境がいいのでいい鳥いっぱいです!おいしい料理を食べながら、明日雨が上がることを期待しながら眠りにつきました。

鶴岡市周辺バードウォッチング 2日目

朝起きると雨音が…(T_T)。しかし、部屋の中からアカショウビンやサンコウチョウのさえずりが聞こえてきます!小雨程度だったので、朝食前に宿周辺を歩くことにしました。さえずるオオルリの♂と♀、目の前を行き来するカワセミやクロツグミ、トラツグミの寂しげなさえずりなどで楽しめました。

宿をあとにし、再びチゴモズのポイントへ。我々の願いが通じたのか、雨は上がり明るくなってきました!そして、2日前に巣立ったと思われるチゴモズの幼鳥と親鳥を昨日よりもはっきりと見ることができました。親鳥は「ギジギジギジ…」と鳴いて知らせると、葉の中に隠れていた幼鳥が「シィシィシィ…」と餌をねだります。まだ尾が伸びきっていない幼鳥は表情もあどけなく、本当にカワイイ!

餌を運ぶチゴモズ
餌を運ぶチゴモズ


チゴモズに満足したので、早めに移動です。昼食の弁当を買いに店へ立ち寄った時、参加者の方が電線に止まっているシメを見たそうです。シメはここ数年、山形県内で複数の個体が繁殖期に確認されていて、繁殖が示唆されています(お隣・秋田県では近年繁殖が確認されています)。

今度は高校の敷地内にいるアオバズクです。ケヤキの枝には黄色い目をぱっちりと開けたアオバズクが止まっていました。

最後の鳥見はミサゴとヤマセミが繁殖している崖へ。巣内にいた3羽の幼鳥と親鳥のミサゴの姿をしっかりと見ることができました。ヤマセミは残念ながら餌とりに行っていてお留守。巣穴だけ確認しました。換羽中のオシドリ♂のおまけつき。

ケヤキに止まるアオバズク
ケヤキに止まるアオバズク(クリックで拡大)
ミサゴの親子
ミサゴの親子(クリックで拡大)


さてさて、締めはさくらんぼ狩りです。今年は鳥の飛来が早かったですが、さくらんぼも早く一週間前にピークを終えたようです。それでも、あちこちになっている色々な種類のさくらんぼを皆さん夢中でもぎとり、ほおばっていました。

山形名物さくらんぼ
山形名物さくらんぼ(クリックで拡大)
夢中でほおばりました
夢中でほおばりました(クリックで拡大)


梅雨空ではありましたが、チゴモズをはじめ、繁殖期後半ならではの色々な親子を見ることができました。この環境が末永く続くように願いたいものです。参加者のみなさん、お疲れ様でした。ぜひまた、ご参加ください (^^)/。


【今回確認できた鳥達】


オシドリ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、ホトトギスツツドリ、カッコウ、アマツバメ、ウミネコ、ミサゴ、トビ、サシバ、ノスリ、アオバズク、アカショウビン、カワセミ、アリスイ、コゲラ、アオゲラ、チョウゲンボウ、チゴハヤブサ、サンコウチョウ、チゴモズ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイスヤブサメ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、トラツグミ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、イカル、ホオジロ、ドバト

※赤字は鳴き声のみ

【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらいはコチラをチェック!


 

風の鳥日和