ツアー名:1名から催行!期間中いつでもOK! 渡り鳥の楽園・秋の飛島 3日間
2016年10月11日(火)~10月13日(木)
写真・文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
秋の飛島バードウォッチング 1日目
今シーズンは渡りがちょっと遅れているような感じの中、スタートしました。まずは校庭に出ている珍鳥をおさえるべく進みます。途中、ハヤブサの幼鳥の飛翔が何度か見られました。
校庭では草の中で珍鳥シラガホオジロが採餌中。無心に草の実を食べていました。♂2♀1のようです。やや離れた所に目をやると、今度は珍鳥ムネアカタヒバリがいました。こちらは1羽です。近くにいるビンズイと比べると、背の縦斑がくっきりです。また、飛び立つ時に「チィー」と鳴きました。奥の方ではノビタキ、ホオジロ、コサメビタキなどが飛び交っています。珍鳥コホオアカもいるはずですが、草の中から出てこないようです。
続いては、巨木の森・鼻戸崎を回りました。鳥影は少なかったですが、たくさんの巨木と初冠雪した鳥海山を見ることができました。
今度はヘリポートに到着。ビンズイがたくさんいます。コホオアカもいました。さらにシマアオジも出てきてくれました。ジョウビタキも目の前までやってきました。のんびりとした時間を過ごすことができました。他、アトリやエゾビタキなどを観察、飛島の野生の和梨・トビシマナシも今年はよく実っていました。クリも豊作です。
秋の飛島バードウォッチング 2日目
2日目。早朝に校庭で前日同様、シラガホオジロ、ムネアカタヒバリを観察。朝食後は雨が降り出し10時に探鳥を再開しましたが、急に寒くなりました。夕方前まで風が冷たい一日となりました。
この日は前日と逆コースで回りました。目立ったのは一段と増えたアトリ、ミヤマホオジロ、ビンズイです。その他、ハイタカや珍鳥キマユムシクイを観察しました。
ヘリポートでは前日のシマアオジはいませんでしたが、多くのミヤマホオジロやアトリ、ビンズイ、そして2羽のコホオアカを間近に観察できました。座って見ていると、どんどん近づいてきます。至福の時です。
最後は校庭に寄り、オジロビタキを確認して2日目を終えました。
秋の飛島バードウォッチング 3日目
3日目。最終日です。朝から穏やかな一日となりました。今日も校庭のシラガホオジロとムネアカタヒバリは健在です。
この日は未だ行っていない西の海岸の荒崎へと行きました。残念ながらいい鳥はいませんでしたが、御積島を眺めゆったりとした時間を過ごしました。畑に戻ると、2の畑で別個体のオジロビタキがいるとのことで、行ってみたところ、早速出会えました。そして相変わらず、アトリ、ビンズイは多いようです。
全体的には鳥の種類数は少なめでしたが、ゆっくりとじっくりと観察できた3日間でした。
【今回確認できた鳥達】
カルガモ×マガモ?、カラスバト、キジバト、ウミウ、アオサギ、ウミネコ、トビ、ハイタカ、アカゲラ、ハヤブサ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、キマユムシクイ、オオムシクイ、メジロ、コヨシキリ、ヒレンジャク、シロハラ、ツグミ、ノゴマ、ジョウビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、エゾビタキ、コサメビタキ、オジロビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、ムネアカタヒバリ、アトリ、カワラヒワ、シメ、シラガホオジロ、ホオジロ、コホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、シマアオジ、ノジコ、アオジ、オオジュリン 計50種