ツアー名:1名から催行!期間中(10/10~11/5)いつでもOK! 渡り鳥の楽園・秋の飛島
2017年10月17日(火)~10月20日(金)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
秋の飛島 10/17(火)
今シーズンは渡りがちょっと出だしはよかったようですが、10月の連休明けへきて種類数も個体数も少ない中、スタートしました。
だいぶ抜けたあとですっかり少なくなりましたが、アトリやミヤマホオジロがポロポロと飛び出します。至近距離でも逃げません。飛島ならではです。「2の畑」では、珍鳥ムジセッカが草の中でちらちら見えました。土捨て場に珍鳥シロハラホオジロの情報があり行ってみましたが、残念、見ることはできませんでした。
その後、いい鳥がいないかと西海岸の荒崎へ行きましたが、ハマシギ、タヒバリ、ノビタキがいた程度。なかなかうまくいきません。さらに進むと、度々上空を通過していたイスカの群れが近くのマツの梢に止まりました。チャンスとばかりに見た途端、車が来てイスカは飛んで行ってしまいました。残念! この日は最後に校庭でシラガホオジロ2羽を見て終わりました。
秋の飛島 10/18(水)
夜、北風が強まったので鳥が入ったかと期待しました。しかし、畑は相変わらず鳥が少ないままで、それどころか、アトリやミヤマホオジロでさえあまりいませんでした。ただ、イスカの群れはまだ残っていて、10~50羽程度のいくつかの群れが島内を飛び回り、高いマツの梢に止まる姿を見ることができましたし、「2の畑」では珍鳥ムジセッカがまだいてくれました。
鳥が少ない中、オオモズ情報が入り、急ぎ現場へと向かいました。観察撮影者に聞くと、どうも3カット程撮影したらどこかへ消え、その後現れていないとのこと。しばらく待ってみましたが、見ることはできませんでした。
秋の飛島 10/19(木)
朝食前、「2の畑」ではツグミ類の群れが次々と上空を飛び交っています。新しく入った群れでしょうか? イスカ、ムジセッカも健在です。宿へ戻る途中、クロツグミが畑の防鳥ネットに掛かっているのを見つけ救出もしました。
朝食後は北から回りました。すると、ウグイスが至る所にいることに気づきました。新たにかなり入ってきたようで、どこへ行ってもウグイス、ウグイス、ウグイス、ウグイス…すごい数です。クロジやアオジも増えたようで、クロジの♀を間近にじっくり見ることができました。
上のグランドではムギマキの♂2羽、群れでマツの小枝を動き回るキクイタダキ、畑のカキの木ではシロハラ、マミチャジナイなどで楽しみました。
秋の飛島 10/20(金)
前日の予報では朝方から雨のようでしたが、降っていませんでした。本土側は降っていたようです。校庭でコホオアカ、そしてまだいるシラガホオジロ2羽を見ました。普段は暗い所が好きなクロジ♀が明るい校庭に出ていて、しきりに餌を採っていました。昨日、クロジ♀を見た場所と近いことやその様子から、どうも昨日の個体のようです。
上のグランドでは、昨日のムギマキがまだいてくれました。マヒワの群れも同じ杉にやってきて餌を採っています。イスカも何度かやってきて、ようやく比較的近くで撮影できました。昨日のカキの木にはクロツグミ、そしてシロハラ、マミチャジナイがきていました。昨日と変わったことは、ウグイスがだいぶ減ったことくらいです。風向きの影響でしょうか?
この時期は個体数や種類数が多く、秋では一番楽しめる時期ですが、今回は残念ながらそうなりませんでした。とは言うものの、離島の渡りを実感できたことは確かです。
【今回確認できた鳥達】
カラスバト・キジバト・アオバト・カワウ・ウミウ・アオサギ・ダイサギ・ハマシギ・ウミネコ・オオセグロカモメ・トビ・ハイタカ・オオタカ・ノスリ・アカゲラ・ハヤブサ・モズ・ミヤマガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラス・キクイタダキ・ヤマガラ・シジュウカラ・ヒバリ・ヒヨドリ・ウグイス・ムジセッカ・オオムシクイ・メジロ・コヨシキリ・キレンジャク・ヒレンジャク・クロツグミ・マミチャジナイ・シロハラ・ツグミ・ルリビタキ・ジョウビタキ・ノビタキ・イソヒヨドリ・ムギマキ・オオルリ・スズメ・キセキレイ・ハクセキレイ・アトリ・カワラヒワ・マヒワ・ベニヒワ・ベニマシコ・イスカ・シメ・イカル・シラガホオジロ・ホオジロ・ホオアカ・カシラダカ・ミヤマホオジロ・アオジ・クロジ