ツアー名:1名から催行!期間中(4/24~5/18)いつでもOK! 渡り鳥の楽園・春の飛島 3日間
2018年4月25日(水)~27日(金)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
春の飛島 4/25(水)
この日はやや風があったので、いつもより2時間半遅い出航になりました。欠航しなかったのが幸いです。今シーズンは渡りが早いようで種類数も個体数も少ない中、スタートしました。
まずはハヤブサです。今年もいつもの崖で繁殖を始めたようです。「1の畑」の手前ではセンダイムシクイを見ることができました。下嘴の黄色が目立ちます。「1の畑」には、アカハラ、そしてアトリ夏羽、ツグミもいました。その後もアトリとツグミは島のあちこちで見ることができました。
しかし、それにしてもそれ以外は鳥影がありません。「2の畑」でようやくホオアカ。カラスバトの声もしました。山グランドの手前で初のキビタキ♂の登場です。綺麗です。トイレ休憩をしている間はビンズイが出てきました。
春の飛島 4/26(木)
早朝、朝食前は小雨混じりの中、校庭へ。道中、昨日とあまり変わりない感じでした。案の定、校庭は鳥影なく…。ただし、学校沖に2羽のオオハムと1羽のアカエリカイツブリの姿を見つけました。
朝食後は南から回りました。相変わらず鳥は少ない状態でしたので、ダムに行ったところ、センダイムシクイとエゾムシクイが入れ替わり立ち替わりフライングキャッチをしている様子を見ることができました。オオルリ、そしてキビタキの綺麗どころも出てきました。目の高さでじっくりと見ることができるのが、飛島の魅力のひとつです。
ベニヒワ情報がありましたが出会えず、リクエストのあったコマドリも数が減ってきて、残念ながら見ることはできませんでした。
しかし、土捨て場付近でいい出会いがありました。上空からイスカの声がしたので探してみると…いました! スギの木に数羽、いやもっといます。
よく見える位置に移動し、「ピョピョッ、ピョピョッ」と鳴きながらスギの実をついばむ姿をじっくりと見ました。赤い♂、黄色い♂、そして緑色の♀もいます。結局、30羽ほどのイスカを見ることができました。
その後、四谷ダムでは、カラフトムシクイが「ピピピピ、チュイチュイチュイッ…」と囀っているを確認。しかし、あっという間に鳴き止み、こちらは姿を見ることができませんでした。
春の飛島 4/27(金)
最終日です。まずは朝食前にカラスバト狙いでポイントへ。30分待ちましたがダメでした。校庭を回り、再びカラスバトに挑戦です。いました! タブノキの横枝に止まっている姿をじっくり見ていると、もう1羽やってきました。リベンジ成功です。
朝食後は西海岸の荒崎へ向かいました。荒崎へ降りる坂道では、ニシオジロビタキを2羽確認しました。動きが早く、なかなかじっくりとはいきませんでした。肝心の荒崎は鳥もいなかったため、遠くに御積島を眺めて終了しました。
この時期は本来ならオオルリ、キビタキといった綺麗どころが多く楽しめる時期ですし、ヤツガシラやヒメコウテンシなどの珍鳥の時期でもありますが、今回は残念ながらそうなりませんでした。ちょっぴり残念な結果に終わりましたが、離島の渡りを少し実感できた3日間でした。
【今回確認できた鳥達】
カルガモ、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、カラスバト、キジバト、オオハム、ヒメウ、ウミウ、アマツバメ、イソシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハヤブサ、サンショウクイ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、カラフトムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、コムクドリ、クロツグミ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、コマドリ、ノゴマ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、キビタキ、ニシオジロビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、クロジ、オオジュリン