ツアー名:日帰りでチゴハヤブサ親子を楽しむ
2018年8月19日(日)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
今年の夏は全国的に記録的な猛暑と大雨でした。この天候が鳥たちの繁殖にどう影響したか気になります。
ツアー予定地では、今年は2つがい、予定地近隣でもう1つがいのチゴハヤブサが子育てをしました。どれも平年より4~5日程度早い巣立ちで、ツアー日にはもうあちこち飛び回っていました。今回は予定地と予定近隣の2つがいのチゴハヤブサを見ることにしました。
ツアー当日は晴れましたが、気温は30℃程度で猛暑ではなかったのが幸いでした。
まずは1ヵ所目。到着後早速チゴハヤブサが親子で飛び回っていました。日陰に陣取り、しばし観察を楽しみました。親鳥は巧みな飛翔でいとも簡単にトンボなどを捕っては食べています。
その一方で、巣立った幼鳥はまだ技術もなく、失敗を繰り返しながら餌をとる様子が観察できました。旅立つまでの残り約ひと月の間に、餌取りの技術も上がることでしょう。
付近をノスリが通る度、親鳥はモビングするために物凄い勢いで飛んで行きます。これにはノスリもたまったもんじゃありません。そそくさと逃げるように退散していきました。
お昼は近くの蕎麦屋で山形名物の冷たい肉そばなどを食べ、再び1ヵ所目に戻ってしばらく観察したあと、2ヵ所目へ移動しました。
到着早々、木陰にチゴハヤブサの幼鳥の姿を見つけました。やや離れて親鳥もいました。しばらく動きがなく、キジバトが飛ぶ度にチゴハヤブサかと思いドキッとするものの、「キジバトだぁ~」と一同苦笑いを繰り返しました。
時間切れも近づいた頃にノスリへモビングを始めてからは、大空を自由に気持ちよく飛翔する親子の姿を見られました。いい枝にずっと止まっている姿も観察できました。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらい
【今回確認できた鳥達】
キジバト、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、チゴハヤブサ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ