ツアー名:夏鳥満喫 国設軽井沢野鳥の森
2019年5月9日(木)
文●ツアーガイド:峯尾 雄太 (みねお・ゆうた)
昨年に続き、軽井沢野鳥の森でのバードウォッチング。都内の公園とは違って新幹線集合で交通費も安くないですから、ガイドとしてはプレッシャー高めです。
天気予報では曇りで、暗めの1日かと予想していましたが、薄曇り程度で陽も差してきて穏やかなバードウォッチング日和となりそうです。
軽井沢バードウォッチング
軽井沢野鳥の森入り口へ到着し、日本野鳥の会創立者の中西悟堂さんの像に一礼してスタート。
早速ノジコのさえずりが聞こえてきて、いいスタートになりそうでしたが、そこは星野温泉の敷地内で宿泊者以外は立ち入り禁止、残念です。気を取り直して別方向に向かうとコルリのさえずりが聞こえてきました。会えるかな?
キビタキ♂同士がバトルしています。毎日喧嘩は大変です、縄張り争いは厳しいですね。
ヤブサメのさえずりが近いようですが姿は確認できず。 コサメビタキは代わる代わる巣材運びをしているようです。ミソサザイは大きな口を開けてさえずっています。センダイムシクイの声も爽やかで響きます。
尾をピコピコ盛んに動かす美しいコルリの♂が虫を捕まえながら盛んに地上採餌しています。羽繕いや青い色の入り方、顔の黒さなどをじっくり観察しました。
その後、オオルリも枝でさえずってフライキャッチングや地上採餌してよく観察できました。
いきなり主要な夏鳥をたくさん観察できたので、ガイド的にはここで少し気は楽に(笑)。ゆっくりキビタキの採餌を観察、新緑がよく似合います。
葉が展開し始めた枝先をノジコが移動しながらさえずっています。ちょっと見づらいですね。ウグイスも枝先で良くさえずっていました。
きれいな浅間山を見ながら歩くと東屋に到着しました、ここでランチ休憩とします。ヒガラが地上で獣毛を盛んに集めていますが、よく見るとテンの糞に入っている毛を集めています。あれを産座に敷くのか……いいのか悪いのか。
ミソサザイがさえずっていますがよく見ると尾羽が全損です。何かに襲われたものの、逃げ切ったのでしょうか。
沢でカワガラスが採餌しています。クチバシ一杯にくわえて去るので子育て中かな。サンショウクイのペアは地上近くの枝でフライキャッチングを繰り返していました。
その後、ビジターセンターで鳥合わせ。美味しいコーヒーをいただいたら巣箱のムササビに挨拶して解散。
今年も芽吹きのまぶしい軽井沢で、繁殖をがんばる鳥たちとの良い出会いが楽しめました。来年もよろしくお願いします。
【今回確認できた鳥達】
カルガモ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、カワガラス、コルリ、コサメビタキ、 キビタキ、オオルリ、キセキレイ、ビンズイ、イカル、ノジコ