ツアー名：超珍鳥アオガンを探す 伊豆沼2日
2020年1月11日（土）～1月12日（日）
文●ツアーガイド：簗川 堅治（やながわ けんじ）
伊豆沼バードウォッチング １日目
今冬話題のアオガン・ツアー緊急企画です。10万羽の中からのたった１羽なので、確率的には1/100,000になる極めて難しい挑戦ですが、多くの人はことごとく見られていないのに対し、ガイド簗川は４回行って２回見ており結構な高確率ですから、期待も高まります（？）。
直近の情報では、どうやら1/3に見られた人がいたようです。以前、出ていた所を中心に探しました。「開始10分で見られたら日帰りだな」などと冗談が飛び交う中、あちこちにいるたくさんのマガンをチェックしていきます。
採餌するマガンの群れ（撮影・上山様）今までは比較的大きな群れにいたので、大きな群れを中心に探し回りました。しかし、アオガンどころか、ハクガンやシジュウカラガンにも出会えないまま、午前中は終了。
気を取り直して、午後の部をスタートし、いかにもいそうな群れを見つけました。ところが、あまりにも大群すぎて重なってよく見えません。結局、この大きな群れでは確認することができませんでした。う～む…。
場所を変え、別の群れをチェック。ここでもアオガンは確認できませんでしたが、ようやくハクガン12羽を確認。ちょっとだけ盛り上がりました。
舞い降りるハクガンの群れ（撮影・早川様）この日最後はねぐら入りで見られることに掛けました。しかし、薄暗くなる頃にやっとガンの大群が帰ってきたので、暗くてダメでした。それでも「こんなにどこにいたのか？」と思うほどの圧倒的な数のねぐら入りに感動しました。
伊豆沼バードウォッチング ２日目
新たな情報が入ったので、そちらの方向で探すことにしました。こちらもいかにもいそうな雰囲気です。大きな群れはいませんでしたが、小さな群れをチェックしていたところ、それらしき怪しい個体を発見！
でも、ちょっと違う感じがします。後ろ姿だったのでなかなかわかりませんでしたが、結局、その個体はコクガンでした。残念！ しかし、海のガンのコクガンを田んぼで見ることができたのは大変珍しいことです。
シジュウカラガン（中央の2羽）とコクガン（シジュウカラガンの右隣）（撮影・早川様）その後、シジュウカラガンも見ることができました。昨日は白（ハクガン）、今日は黒（コクガン）と白黒（シジュウカラガン）を見たので、次はいよいよ青（アオガン）だろう！ と期待します。
引き続きマガンをチェックしていきましたが、うまくいきません。気分転換にハクチョウやノスリ、そしてカリガネの群れなどを見て楽しみました。
羽ばたくカリガネ（撮影・早川様）最後は伊豆沼周辺で探すつもりでしたが、ガンがおらず、亜種ヒシクイや亜種オオヒシクイ、ミコアイサ、カワアイサなど水鳥を見て終了時間となりました。
残念ながら目的のアオガンには出会えませんでした。やはり厳しい！ が実感です。運がありませんでした。遠い所、参加していただきありがとうございました。
【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらい
クリックでPDFファイルが開きます【今回確認できた鳥達】
ヒシクイ（亜種ヒシクイ、亜種オオヒシクイ）、マガン、カリガネ、ハクガン、シジュウカラガン、コクガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、カワアイサ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ（亜種ダイサギ）、オオバン、トビ、ノスリ、コチョウゲンボウ？、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、ツグミ（亜種ツグミ）、シロハラ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ（亜種オオカワラヒワ）、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、番外ドバト
