【開講記】東京湾岸あるき 陸から海から今むかし
「二つの市場をゆく」(築地編)

●講座名:東京湾岸あるき 陸から海から今むかし「二つの市場をゆく~豊洲と築地~」
●開講日:2019年11月30日(土)

築地をあるく

築地場外は今も活気に溢れていた

午前中の「豊洲」歩きに続き、午後は、2018年10月6日に閉場となった築地市場の場外エリアへ。
メディアを賑わせた波乱の移転劇の後、築地は今どうなっているのでしょうか?
豊洲から乗ってきたバスを降ると、ちょうどお昼時ということもあって、築地場外の路地路地は人、人、人・・・。
さらに移転決定後に中央区により建てられた「築地魚河岸」にも、買い物客がいっぱい。
築地も相変わらず賑わっていることに、ホッとしました。

長年築地へ足を運び、勝手知ったる眞鍋さん、鴇田さんは、行く先々で顔なじみの方に挨拶をしたり、お店の人がお話を聞かせてくれたり。
豊洲からずっとこの調子なので、もう我々は頭がいっぱいです。
でも、この講座に参加されるお客様は好奇心旺盛な方ばかり。熱心にメモを取られたり、先を行く眞鍋さんについて喧騒の中を突進していくのでした。


2016年にオープンした「築地魚河岸」 
小売り店約60軒が入居する生鮮市場

築地魚河岸の通路は、買い出しの人々で活気にあふれている



鰹節松村にて 午前中は、香ばし鰹の匂いでいっぱい

厚焼玉子玉八商店にて 築地には人気厚焼玉子の店が集中する

山野井商店さんでは、お店の方におすすめの道具を紹介してもらう

プロが厨房で使う道具が揃うので、お料理好きの方はぜひお立ち寄りを!

お待ちかね お昼ご飯はお寿司です!

お昼ご飯は、築地場外で一番に店を構えたという歴史ある寿司屋「すし清」さんにお邪魔しました。
すし清新館は、1,2Fがカウンター、3Fがテーブル席となっています。
お客様はそれぞれにランチセットメニューのにぎりやちらし、ちょっと奮発して極みちらし、そして何名かはアルコールも注文されて、お楽しみいただきました。


ランチセット 「大名ちらし」(1,650円)

ランチセットのにぎり 「和(なごみ)」1,650円

築地場内跡地を見下ろして

好奇心もお腹も満たされたところで、そろそろ講座は終盤です。
築地場内跡を見下ろせる場所へやってきました。

1935年の開場以来、83年の歴史に幕を閉じた築地場内エリアは今は更地となり、工事車両が行き交っています。
オリンピックの間は、臨時駐車場やバスターミナルなどの輸送基地として活用されるとのこと。
築地以前は、新橋にあった市場の歴史。その変遷を、古地図を交えて眞鍋さんが解説してくれました。
豊洲移転時には、国、中央区、そして市場で働く人々それぞれの意見が渦巻き、ニュースショーでは連日のように報道されていました。
その現場の声を具に見聞きしてきた眞鍋さん、鴇田さんの話が、テレビよりも何倍もの説得力があるのは当然のこと。
その内容、情報量ともに、とてもこのレポートに書ききることができません。

ぜひ、この「好奇心の赴くままに突き進む探検隊」、もとい、「東京湾岸あるき 陸から海から今むかし」にご参加ください。
どの企画も「頭もお腹もいっぱいになる」ことをお約束しますよ!


<おまけ>築地場内跡地のすぐ脇にある「波除神社」にて。
「食と殺生は切り離せない。築地・豊洲で働く人々には信心深い方が多い」と眞鍋さん。

<おまけ2>ふと見上げると、レトロなタイル画。お客様が発見!

講師プロフィール

眞鍋さん

眞鍋さん眞鍋じゅんこ:東京湾の漁師町を訪ね続けるフリーライター / 鴇田康則:写真家
日本中の村や離島を訪ね記録し続けている。面白いことや人を見つけると、じっとしていられない。東京・千葉・神奈川にまたがる東京湾をくまなく取材し、たくさんの面白いことや場所、人を見つけた。眞鍋じゅんこ著・鴇田康則写真として、多くの著作を世に出している。