岡本年正さんによるミニ講座
◇日 時:2014年3月15日(土)
◇会 場:ペルー料理 ソル・デ・オロ(表参道)
◇内 容:人類学研究者にアンデスの歴史や文化について語ってもらい、その後、ペルー料理を味わう。
●報告者:荻原文彦(東京本社)
ペルー政府観光庁協賛のもとに「学ぶ・味わう ペルーの魅力」が開催されました。ただの旅行説明会ではありません。ペルーを学び味わうのです。
まずは「学ぶ」
聖人祭に見る「混淆」を語る岡本さん
講師としてお招きした、文化人類学研究者の岡本年正さんによる約1時間のミニ講座、「混淆(こんこう)の文化-現代ペルーを考える視点-」。
インカの都クスコを拠点に、アンデス高地の民間信仰など民族学や都市社会のフィールドワークを重ねてきた岡本さんから、「混淆の文化」たる所以を講義していただきました。
マチュピチュやナスカなど観光名所が先行するペルーですが、まずコスタ(海岸・砂漠地帯)、シエラ(アンデス山岳地帯)、セルバ(ジャングル地帯)と大きく3つに区分される国土の多様な自然環境から注目します。
そして、紀元前から数々の文化が発祥し興亡を繰り返してきたプレ・インカから、15世紀半ばに一大帝国を築き上げたインカ文明、その後のコンキスタドール(スペイン人征服者)による植民化の時代を経て現代に至る歴史をなぞり、それぞれの「混淆」と続いてきた民間信仰の類似性を探りました。
お話を聞き、ペルーを訪れその「混淆」の一端を確かめにいきたいという知的好奇心がくすぐられました。
次は「味わう」
「ペルー料理 ソル・デ・オロ(表参道)※外部リンク」は大使館や多くのペルー関係者の方々から推奨される本場の味が定評です。ペルーは、前述のように多様な自然環境は食材の宝庫であり、長い歴史の中で食文化も発展し洗練されている国なのです。
正午をまわったところで、そんなペルーの食の魅力にふれていただきました。
キヌアスープ
海鮮マリネの“セビーチェ”やポテトのチーズクリームソース掛け“パパ・アラワンカイーナ”に始まり、紀元前からアンデス高地で食用される雑穀“キヌア”のスープとメインとなる鶏肉とイエロー唐辛子のクリーム煮“アヒ・デ・ガジーナ”、そして紫コーンやキヌアをつかったデザートとペルー産のコーヒーまで、「美味しい!」の連発。ペルーを代表するメニューに魅せられました。
是非、表参道のソル・デ・オロで皆さまも食べてみて下さい。
その他、ペルー政府観光庁からペルー北部のチャンチャン遺跡や神格コンドルが飛翔する南部コルカ渓谷など、ペルーの新しい魅力をご紹介いただき、風の旅行社からもこの夏お勧め&コダワリの特別企画3コースを紹介させていただきました。
政府観光庁のご協力をいただき、講師岡本さんとも旧知の弊社ペルー担当の中台(クスコ在住経験4年)も熱が入り、39名のご参加者の皆さまにもペルーの魅力をお届けできたと思います。
(写真提供:PROMPERU ペルー政府観光庁)