民族衣装は消えない!
雲南で少数民族マーケットを楽しもう!
雲南省の南部からベトナムと国境付近、少数民族が数多く暮らす山岳地帯では、今も「自分たちの村の特産品を持ち寄る定期市」が生きています。そこでは生活物資の購入だけでなく、違った言葉を話す民族が、未知の文化に触れる機会でもあり、情報交換の場であり、常に市場は活気にあふれています。
一時減少の一途をたどっていた民族衣装も、ツーリストたちが注目し始めて以降、彼ら自身にも「民族衣装の価値」を見直し、減少から横ばいもしくは微増まで盛り返しているという話を聞きました。色鮮やかな衣装やあっと驚く商品など求めて、マーケットに行ってみませんか?
ここでは、この地域でも比較的大きなマーケットだけを紹介いたします。(小さなマーケットはまだまだあります)
金平(ジンピン)
ベトナムとの国境・河口まで100km地点の町・蔓耗(マンモウ)から、棚田を眺めながらクネクネ道2時間ほど行くとある山中の町。標高約1,300m。元々丘の斜面に建つ小さな田舎町だったが最近建設ラッシュで拡大しつつあります。しかし、建設ラッシュの中でも、マーケットは健在でした。
那発(ナーファー)
金平から約30km、標高約300m。河の向こうはベトナム領という場所にあるマーケット。5年前まではもっと規模が大きかったのが、野生動物の取引を禁止されたとかで規模が縮小したといううわさも。それでも、ベトナム国境となる河沿いの道で開かれているマーケットは大盛況。ベトナム人も河を渡ってやって来ます。
バナナの葉はとても役に立ちます
おしゃれは頭から?(沙ヤオ族)
ペットボトルの孔から顔を出しているのはバッタ
頭飾りだけはお母さんとおそろいでお買い物(沙ヤオ族の親子)
売り手も子供同伴。
こうやって商売を学んでいく
はじめてのお使い?
たくましいです
漢字の国ならではの笑える買い物も
元陽(ユェンヤン)
標高約1,500mの町。棚田撮影や少数民族の村訪問のベースとして中国からも海外からも観光客を集める坂の町。もともと山の斜面に出来た町が人が集まるとともに大きくなっていったのがわかります。マーケットはその坂道に沿って店が並び、細長ーいマーケットになっています。
つまみぐいは市場めぐりの
楽しみのひとつ
穀物も豊富です
やっぱりここでも基本は籠!
帽子とほっかむりが
かわいい民族衣装です
世界中に居住するやんちゃ族
(多数民族です)
牛角寨(ニュージエジャン)
元陽から約30km。但し、道は未舗装のためかなりのガタガタの山道を進みます。しかし、不便なところにはそれだけ昔ながらのものが残っているのが定説。ここのマーケットは素朴で暖かい印象が強く残りました。
食べていかないの?と声をかけられたイ族の女性
帽子と袖口の柄がかわいい(ハニ族)
籠に入れるものが違うのでは・・・?
積載量どころの問題ではないようです
チベット人の衣装だが・・・
遠くから行商かしら?
ラオモン
元陽から約50km。標高約400m。元陽から来ると、ぐんぐん高度を下げて車窓にはバナナやゴムの樹林が見えてくる。ラオモンは山に囲まれた小さな町だが、マーケットの日となると市場に続く道には露店が並びにとてもにぎやかになります。
帽子が特徴的なヤオ族の女性
ミャオ族の女性たちが
服屋さんで物色中
仕事途中につまみぐい(タイ族)
もやしを売ってました
イ族はひし形の腰布が特徴的
(お尻を隠すのは男性がやましいことを考えないようするためとか)
町では見かけなくなった
露店の散髪屋さん
さすが、いろんな材料の
お酒があります
驚きの出会いが詰まっている雲南マーケット。ぜひ訪れてみては?
(朝から賑わいを見せるラオモン市場)