昆明の南約350kmにある元陽。今や世界中からカメラマンが訪れるという元陽の棚田は、等高線にそって精巧に作られた芸術品のよう。そこには気の遠くなるような作業があったはずです。ここに暮らすハニ族の何百年にも及ぶ人智の結集と言っていいでしょう。標高差数百mにも及ぶ棚田。畦が作る芸術的な曲線。朝日・夕日に輝く水田。カメラマンならずとも、一度は訪れて自らのカメラに収めてみたいと思うはずです。
この棚田は11月ごろから水を入れ始め、4月中頃から田植えが始まり、9月頃実りの秋を迎え棚田はきれいな黄金色に染まります。中でも国内外のカメラマンがフォトジェニックな写真を狙って集まるのが2,3月、水田にはきれいに水が張られ、太陽の昇る角度、沈む角度もちょうどいいのだそうです。
+α ちょっとおまけでこんな所も
元陽周辺のマーケットへ
元陽周辺では定期的に市場が開かれています。元陽に行ったなら、ぜひマーケットをひとつだけでも覗いてみてください。棚田を作り上げたハニ族の姿も見かけることでしょう。
雲南の奇祭・弥勒の火祭り
毎年この時期(2月か3月ですが、旧暦なので毎年開催日が変わります)、羅平と元陽の中間地点にあたる弥勒の郊外で、イ族の一支系と言われる『阿細(アシ)人の火祭り』が行なわれます。非常に古い祭りの形式をとどめているとも言われ、繁殖・豊穣を祈る、生命力あふれる祭りです。羅平と元陽も訪れます。早春の雲南に行くなら、こちらがおススメです。