世界遺産の街ルアンプラバーンからボートで約40分、メコン川の畔にノクモンクン村という村があります。ノクモンクン村はラオ族、カム族、モン族、合計約30家族が暮らす小さな村。観光地ではありませんので、観光客に出会うことはほとんどなく、昔からの素朴な村人たちの生活を垣間見ることができます。この村でホームステイを体験してきました。
子どもたちの笑い声が絶えない、ノクモンクン村へ
ボートでノクモンクン村に到着すると、村の入り口付近ではほとんど人はいません。村の中に入って行くいくと、1人、また1人とあちらこちらの家から人が集まりだし、日本人がきたという噂がすぐに広がったのかたくさんの村人が会いにきてくれました。少数民族のモン族のお宅におじゃまして、民族衣装を着せてもらったり、日本から持っていった水風船やシャボン玉などで子どもたちと遊んだり、みんなで写真をとったり・・・。言葉が通じなくても、遊びを通して子どもたちとはすぐに仲良くなれます。
到着後すぐは村人がほとんど見当たらなかったが…
外国人が来たという噂がすぐに広まり続々と村人が集まる
モン族の伝統衣装を貸してもらいみんなで記念撮影
家の前で宴会中のお母さん達にお酒を薦められる
子どもたちに連れられ村の小学校へ
村には元気な子どもたちがたくさん
村長さんの家でホームステイ体験
ホームステイ先はこの村の村長さんのお宅。お父さんと奥さん、息子さん夫婦とその娘さんの5人家族。家には近所の子どもたちも続々と遊びにくるので、どの子がこの家の子か最初は分かりません。このお宅はラオ族の一家で、二階建ての立派な家です。日が暮れるとと家にご近所さんたちが集まってくれ、「バーシー」を体験しました。「バーシー」とは、お正月などの特別の日や歓迎の際に行われるラオスの伝統的な儀式です。まず、真ん中にお花が飾られた円錐状の祭壇をみんなで囲みます。祭壇には鶏の丸焼き、お菓子や果物などが飾られます。みんなで祭壇に手をおき、お父さんが客である私や私の家族の健康や幸せを祈る祝詞唱えます。その後、参加者全員が祈りを唱えながら、祭壇に供えられていた白い糸を手首に巻いてくれました。その後は参加者同士も糸を巻きあいます。この糸は最低3日は結んだままにしておかないと願いが叶わないとか。バーシーの後は、集まってくれたご近所さんも一緒においしいラオスの家庭料理をご馳走になりました。
バーシーの祭壇
ご主人が客人のために祝詞を唱えてくれます
参加者全員が幸せを願いながら白い糸を巻いてくれます
みんなの祈りがこめられた手首
<ラオスのホームステイ体験でよくある質問>
Q. ホームステイ先の家族構成は?
A. お父さんと奥さん、息子さん夫婦とその娘さんの5人家族です。(2014年11月現在)
Q. トイレはありますか?
A. はい、家の中にトイレがあります。備えている水と桶を使って流して下さい。トイレットペーパーはご持参ください。
Q. どのようなところで寝ますか?
A. 男女一緒の相部屋になります。大部屋にこちらでご用意した布団を並べて寝ます。ご希望でしたら蚊帳もご用意します。尚、お1人部屋のご希望は受けかねますのでご了承下さい。
Q. シャワーは浴びられますか?
A. ホームステイ先にはシャワー設備はありません。家の人たちは、ためた水を浴びて体を綺麗にします。気になる方は体を拭くためのウェットティッシュやパウダーシートなどをご用意ください。
Q. 電気は通じていますか?
A. はい、通じています。
Q. お土産は必要ですか?
A. 必ず持っていく必要はありませんが、何かお土産を持っていくと村の人たちと仲良くなれるきっかけになるでしょう。何でも喜ばれますが、子どもが多い村なので一緒に遊べるものがお勧めです。
Q. 言葉が心配です。英語は通じますか?
A. 通じません。ですが日本語ガイドも一緒にホームステイ先に泊まって、家族とのコミュニケーションのお手伝いをしますのでご安心ください。
元気で人懐っこい子どもたちの笑い声が絶えない村です。素朴だけどあたたかい、そんなラオスの人々の暮らしを体験してみませんか?
※2014年11月時点の様子です。