うっそうとした森の中をすすむ!
コース名:メコンの森で象乗りキャラバン7日間
2013年12月29日~1月4日
文・写真●山田 基広(東京本社)
年末、すっかり弊社の大人気ツアーとなっているラオス象乗りキャラバンに添乗同行してきました。
名前の響き以上にワイルドで、でも楽しくておいしいこのツアー中に、しっかり味わえるラオスという国の魅力を3つに絞って主観たっぷりにまとめます。
その1 ラオス人はとにかく明るい
笑顔が一杯
東南アジアの中でも最貧国といわれるラオスですが、穏やかで治安もよく、観光地にありがちな物乞いの姿もありません。豊かなメコンからの恩恵を受け、どんなに困窮しても寺院からの施しもあったりと最低限、食べるに困るということはないのだとか。そんな生活が背景にあってか皆一様に朗らか。
都市部でこれですから、キャラバンのスタートともにジャングルに分け入り、森の中の村に到着した日にはもう、キラキラした目で(遊んでくれるかな~~)と遠巻きにちら見しながら寄ってくる子どもたちに、おもわずほっこりしてしまうことは間違いなし。一度遊んでしまえば、日が暮れるまで子どもたちはあなたのそばを離れません。どこか懐かしく、ラオスを身近に感じることが出来るはず。
くっついて離れない子どもたち
夕餉の支度をお邪魔
そんな子どもを振り切って夕食の支度中のお母さんと話をすれば(言葉なんて通じませんけども!)、なんだかケラケラと笑ってくれるので、それだけで幸せな気分になります。夕食中も陽気なキャラバンスタッフと大いに盛り上がることでしょう。ラオスに来てすぐにほっこりした感覚になるのはきっと、あちこちで当たり前のように見かける笑顔があるからだと思います。
その2 ラオスの村はまだまだ素朴です。
かつてバックパッカーを気取ってアジアを放浪していた山田青年。20年前のタイの山間部を訪れた時のような錯覚を覚える、そんな素朴さがラオスの村には残っています。
電気がようやく入ったばかり。でもガスはないので基本みんなかまどと直火で料理をする。水道がないので共同の水場で炊事から洗濯や水浴びまですべて行う。時折、象使いが村の中を通り抜けるが日常のことなので驚きもしない。
水浴び中にスイマセン!
女の子はお母さん役
村の中にはアヒルやら鶏やらがそこらじゅうを駆け回り、ふと見ると鶏を絞めて焼き鳥をしている…。
ああ、なんて生活感のある景色なんだろう!あなたが見たかった古きよきアジアの姿がとっても自然に残っていますよ。
その3 ラオスの料理はインドシナ一番と再確認
事あるごとにラオスの料理はおいしいのだ。と言い続けている私。実際にラオスをご旅行されたお客様の多くから、帰国後「おいしかった!」と感想をいただきます。
はい。ラオスのレストランの料理もたしかにおいしいのですが、本当においしいのはやはり家庭料理。
このツアーの最大の魅力の一つはキャラバン中の食事に他なりません。
取れたての川のりを夕食につかうのよ!
台所はこんな感じ
キャラバン中、ラオス人スタッフが料理担当として同行してくれるのですが、当然ながらラオスで当たり前に手に入るものを基本とし、自分たちがいつも食べる料理をいつもの作り方で出してくれます。
前述の通り、普段からかまどと直火で料理していますから、手馴れたもの。鶏だってその日に絞めたものをさばいて出してくれます。これらがもう、絶品。
インゲンの和え物にきのこの煮物。シンプルで美味
カオニャオの表面に卵を塗って焼く「カオ・チー」
青々とした野菜をふんだんに使った野菜料理は色よく仕上がり、油は少なめ。スープはシンプルな塩味で素材の風味を活かしており、飛び切り辛いスパイスをお好みでつける肉料理は遠火でじっくり焼いたもの。さらに、すべての味を引き立てるのはもち米を蒸して作るラオスの主食、カオニャオ!(これが美味い!!)
菜の花と鶏肉のスープ
煮卵は現地の醤油でしっかりと味付けされてます
豚肉と野菜の炒め煮
鶏肉を直火でじっくり焼く「ピン・カイ」
ああ!もう!キャラバン(とホームステイツアー)だから食べられるしあわせの味。断言します。ラオスの料理がインドシナで一番美味いです。
いかがです?
ラオスの魅力を3つにまとめるのは強引かもしれません。でも、世界遺産観光もよいのですが、こうしたラオスの根っこの部分こそ一番の魅力なんだと思います。行ってみてください。きっと同じ様な感動を感じていただけるはずです!