染色や織物、刺繍に陶芸。旅先でふと、その土地の生活に根ざした“手しごと”に心を奪われることがありますよね。
いわゆる「民藝」の器を少しづつ買い集めるようになったのは、島根県は出西窯の器(写真右上)と出会ったのがきっかけ。同じく出西織(写真右下)も、地元の綿を紡ぎ、天然の藍で染め、手織りしたもの。どちらも盛ったものや置いたものを引き立てる何気ない美しさ、手に持つとしっくりくる感じに心を打たれました。
所変わって、左側の写真は、東ブータンはラディ村。野生の蚕、染料はラックカイガラムシ、ウコン、藍、茜など天然の素材・染料を使い自宅で染め、非常に細かな模様を編みこんだ布を織っています。なんだか、日本の織物と雰囲気が似ていませんか?
安くて品質の良いものが手軽に手に入る昨今で、それはそれで喜ばしいことなのですが、旅に出たときには、その土地の手しごとのものに視線を向けみてはどうでしょうか?
その土地の手しごとに触れる旅
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