モンゴル新人研修

つむじかぜ182号より


昨年の秋に入社したスタッフの内2名が10日間のモンゴルの研修を終了して昨日帰ってきた。たまたま、予定していたミーティングが延期になったので、数人で、研修話を聞こうと飲み屋に出かけた。

MONGOL KAZE TRAVEL(MKT)
の社長、ハグワの運転で、風のモンゴルのほぼ70%くらいのコースを、一遍に走破した。全走行距離は、1500kmを超えた。砂嵐にあって、次に移動できず、近くの村でホームステイになってしまったそうだ。ハグワは、砂嵐で一時間ぐらい迷ったが、視界が利かない平原を、当然の様に村に戻ったそうだ。モンゴル人は、山や地形をみて方向を判断するが、どうも、日本人には理解できない方向感覚を持っているとしか、私には思えない。新人二人は、「なんで、戻れるんだ」とひたすら感心していた。車の運転ができて草原の中を目的地にいける。もちろん車の修理もできる。これは、モンゴル人の必須条件のようである。。

全く初めて訪ねる遊牧民のゲルに泊めてもらうのは、日本人には、大変抵抗がある。モンゴル人は、訪ねられたら、お茶を出し、食事を振舞う。泊めるのも当然である。ゲルの中で食事をしていると、何人もモンゴル人が出入りする。てっきり家主の知人かと思うと、まったく知らない人だったりする。

この日も、ご多分に漏れず、最後は、見ず知らずのモンゴル人とゲルの中で雑魚寝になったそうだ。でも、これは、厳しい自然の中でお互いに、助け合って生きるモンゴル人の知恵である。

二人は、素のままのモンゴルにどっぷり一週間つかり、ウランバートルに戻ってきた。最初は、美味しいと思って食べたボーズ(モンゴル餃子)などのモンゴル料理は、流石に後半はつらかったらしい。

もちろん、ツアーでは、こんな厳しい内容は企画しない。しかし、本当のモンゴルを知っておくことはとても大切なことだ。二人は、これから、モンゴルと付き合っていくのだから。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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