*つむじかぜ206号より
モンゴルから帰ってきました。弊社のモンゴルのガイドたちは、その多くが学生たちです。経験は少ないですが、その素直さと一生懸命さが自慢です。しかし、歴史の説明やモンゴルの文化、習慣の説明が苦手です。日本の若者が、日本の歴史、文化、習慣をあまり知らないようにモンゴルでも若者たちは古いものにはあまり興味がないようです。
モンゴルは、人口たった275万人程の国ですが2006年の統計では、国立大学48校、私立大学128校、外国大学のブランチ7校、合計183校も大学があります。学生数は、123,824人。日本の京都府と大体同じ人口ですが、京都も大学は多いとはいえこんなにはありません
日本は、文部省の資料によれば、平成20年4月時点で大学数は754校。学生数は、2,828,708人。学生数の人口比は、モンゴルが4.5%、日本は2.3%です。もちろん単純な比較は出来ませんが、モンゴルが如何に教育熱心な国であるかお解かり戴けると思います。ウランバートルでは、殆どの高校生が大学へ進学すると言いますから本当に驚きます。
また、学生の多くが外国への留学を希望しています。今回、或るガイドは、「来年は飛び級が決っていますので、留学を目指します。」その意欲には大いに敬服しますが、そうなると、また、優秀なガイドがいなくなってしまいます。弊社に限らず、どこの会社もモンゴルでは学生ガイドが多く、同じ悩みを持っています。ぼやいても仕方ありません。自分の思いは飲み込んで、彼らの夢を応援してあげようと思います。
★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。