タイの混乱で、ネパール、タイは大忙し!

つむじかぜ210号より


12/2、タイのソムチャイ政権が崩壊し約一週間続いた空港占拠が解かれました。年末のブータンやネパールのツアーを控え大変心配されましたが、なんとか予定通り実施できそうでほっとしています。弊社のお客様にも、タイで足止めされ旅行継続を断念された方や、日程が伸びてしまったり、経路を変更された方などがいらっしゃいましたので、その対応に追われました。それにしても、被害にあわれた方々は、本当に大変だったと思います。

弊社のカトマンズ支店(NAPAL KAZE TRAVEL)へは、弊社をご利用いただいたお客様ではないのですが、バックパッカーの方々が、日本へ帰国するチケットを確保するために押し寄せました。ネパールのスタッフは、この突然ふって沸いたような事態に少々戸惑いながらも、忙しく一週間を過ごしました。

一方、タイの支店(THAI KAZE TRAVEL)の社長MR SATISHは、昔、タイ航空に務めていましたので、タイ航空に手伝いに借り出され、これまた忙しい一週間となりました。弊社のスタッフがタイに連絡をとっても、「今は、それどころじゃないよ。本当に大変なんだから。」と取り合ってもらえません。まあ緊急事態ですから仕方がないと、火急の要件以外は諦めました。

それにしても、国際空港が、あんなにいとも簡単に占拠された上に、強制排除もなされないばかりか、逆に政権が崩壊してしまう。こんなことは、日本では到底考えられません。まさに無政府状態です。タイの事情に精通した知人は、あれは根本的には利権争いだと説明してくれました。なんだかそう言われた方が納得します。

義憤に駆られた民衆が決起したという印象は全くありませんでした。どこか楽しそうに、まるでピクニックにでも来たかのように明るく振舞う、あの“市民団体”の姿に、何ともいえない違和感を感じたのは、ひとり私だけではなかったと思うのですが、皆さんは如何だったでしょうか。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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