ワインを楽しむなら香港に

つむじかぜ220号より


香港は、昨年2月にワインの関税を撤廃し、お陰で世界中から質の高いワインが集まり始めているそうだ。政府税収が年間5億6千万香港ドル減る一方で、高級ワイン取引などの市場が30億香港ドル増えることを期待したが、既に効果が現れ、08年のワイン輸入額は前年比77%増えたそうだ。(2009/2/18 日本経済新聞朝刊より) 今にきっと、香港へワインを飲みに行くツアーが売り出されるに違いない。

最近、日本でもワインが話題になった。G7終了後の記者会見の前に、中川財務相が「ごっくん」したかどうかだ。確かに、イタリアのワインは魅力的だ。全くもって情けない話だが、酒好きの私は、「酒は怖い。気をつけよう。」と素直に自戒した。

同時に、ふと子供のころを思い出した。私が子供のころは、親戚が集まる冠婚葬祭や、隣組合の忘年会や新年会などになると、必ず、酔っ払ってしまう「おじさん」がいた。隣人は、みんなその「おじさん」が酒を飲めばどうなるか十分知っていたから、適度なところで酒を止めさせ、家に送り返した。

中川財務相をあの状態で記者会見に出させて、知らん顔をしていた周りの連中や横に座っていた日銀総裁等は、「十分知っていた隣人」ではなかったのか。何故、止めなかったのか。本人は、もちろん言語道断だが、これらの隣人もまた、責められてしかるべきと感じた。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

シェアする