*つむじかぜ223号より
「ネットの激流かわすマドンナ」という見出しにぐっと引き込まれました。3/11の日経新聞、地球回覧で、欧米、欧州などでコンサートツアーが好調なマドンナのことが掲載されていました。なんと、2008年の収入は2億8000万ドルで音楽アーティストの首位に立ったそうです。
しかし、音楽業界全体は非常に元気が無い。何故なら、いまや、CDの販売は、一曲ごとの配信に押され大幅に減少しているからです。CDに比べて一曲ずつの配信になると値段はおよそ1/5になってしまうそうです。一方マドンナのコンサートは家族三人で行って500ドルもしますが、いつも完売だそうです。
単純に、音楽の値段を比べることは出来ませんが、私たちの仕事に似ているなあ感じました。今や、航空券やホテルの宿泊券などはネット販売にかないません。私たちが、取り扱っても殆ど利益は出ません。しかし、どんなに曲がネット配信で安く手に入っても、それによって、マドンナのコンサートの価値がなくなりはしないように、航空券など、お客様自身で旅のパーツが簡単に手に入るようになっても、弊社のパッケージツアーが不要になるかというと、そうではありません。全く別のものです。もし、同じ程度の価値しかないなら、売れないのが当然です。やはり、ITの時代だからこそ、リアルな世界の価値は際立ちます。
ところで、マドンナって50歳なんですね。それでも、コンサートチケットが完売になるその魅力の方にこそ驚いてしまいました。是非、見てみたいものです。
★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。