ペルーから帰国しました。ご存知のように、ペルーは大雨が続き、1/25の午後からマチュピチュへ行けなくなりました。私は、その25日にクスコに入り、翌日マチュピチュへ行くつもりでしたから、やむなくクスコで5日間を過ごすことになりました。
あまりにもマチュピチュが有名になり、クスコは、まるでマチュピチュへ向かうベースキャンプみたいになっていますが、実は、クスコだけで十分見ごたえのあるインカの遺跡があります。そして、何よりも、「ぶらっと街歩き」がこんなに楽しい街も少ないと思います。このゆったりとした時間の流れを感じることが出来るクスコという街は、とっても魅力的です。
風と旅人「クスコの路地裏で」
ペルー行きの激安ツアーでは、クスコを半日観光するだけで、街をぶらつく時間も無く、マチュピチュヘ行くことだけが目的のようなスケジュールになっているものが殆どです。
どの世界遺産も確かに素晴らしいけれども、まるでスタンプラリーのように行くこと自体を目的化したような旅では、その国の文化や習慣、そして、人々の暮らしに触れることは出来ません。安いから仕方ない。ということらしいのですが、なんだか、とっても悲しくなります。
私は、今回クスコで、日本語ガイドを目指して、日本語を学ぶ夜間の教室を運営しているグループと会ってきました。彼らの目は、素直で輝いていました。ウルバンバの街で、私財をなげうって学校を建て、貧しい人々のために、頑張っている老夫婦にも会ってきました。ラテン系で明るいけど何処かいい加減だと思われがちなペルーの人々にも、色々な顔があるなあ、と感じます。
旅をもっと深堀していきたい。それが、私たちがやりたいことです。その方法は様々です。文化、習慣、宗教、遺跡、それらを更に深くじっくり理解し、楽しめる方法はないか。人々ともっと触れ合うことは出来ないか。そう考えると、旅の形は無限大、私たちの仕事は尽きることがありません。