今、ウルムチにいます。3/5(金)にこちらに入り、カシュガル、トルファンと回ってきました。昨年のあの“暴動”以来、この新疆ウイグル自治区はツアーが出来なくなっています。
その最大の原因は国際電話がつながらなかったことにあります。それがこの2月から、ようやくつながるようになりました。「一度その後の様子を見てこよう。体制が整えば、ツアーを再開したい」そんな思いでやってきました。
3/5(金)、ウルムチには夜中の11:30頃到着。弊社のツアー手配をお願いしている新疆華運国際旅行社の李洲・趙海龍・恵強の三氏が出迎えてくれました。久しぶりの再会です。今年のウルムチはこの時期でもかなり寒く、零下16度でした。
翌日、華運の事務所に行き、状況を細かく伺いました。外国人旅行者が激減し、どの旅行会社も人員を減らし、なんとか耐えています。華運も、ガイドは一旦解雇し、李洲氏以下スタッフのほとんどがほぼ無給状態だそうです。事務所も昔の李氏の家に移し、必死になって会社を維持しています。しかし、彼らはとても明るく、ようやく国際電話が開通したことに喜びを隠せません。
私たちもこれに応えたい。日本の旅行会社の状況を説明し、弊社は今回視察し、お客様の安全確保、危険回避の体制が整えば、すぐツアーを再開する旨を伝えました。
シルクロードの旅は、この新疆ウイグル自治区に住む13の民族の生活に触れ、遥か悠久の彼方を想像する旅です。弊社では、民家訪問をツアーの中に入れていますが、「私の子供の頃の生活だなぁ」というのが率直な感想です。もちろん、文化も習慣も食事も違います。しかしようやく少し豊かになってきた農村の表情は、私にとって懐かしい匂いがしました。
ガイドとして同行してくれたヤリクンはカシュガル育ちのウイグル人。「カシュガルの町は変わったけど、人は変わりませんよ」と明るく語っていました。来週はもう少し詳しくお伝えします(何せまだインターネットが使えません、これも手書きでFAXです)。
弊社、企画担当者の記事はこちらへ:風to旅人「新疆ウイグル自治区に行ってきました」