2013年モンゴル反省会

つむじかぜ452号より


モンゴルの経済発展には、訪れる度に驚かされる。私が小学生の頃、そう、もう半世紀も前になるが、高度経済成長期の日本にそっくりだ。しかし、まったくスピードが違う。日本が10年かかったことが3年くらいで起きてしまう。

人口も、ついこの間までは250万人と言われていたのに、300万人にほぼ到達。ウランバートル(以下、UB)の人口も約130万人になるそうだ。UBの街は、東の水源地は除いて、西南北に急激に広がり、15階建てくらいのマンションがいたるとこに建ち、そこらじゅうで建設が続いている。

今回は、例年行っている夏のシーズンの反省会に、私を含めて東京本社から3人でやってきた。UBの渋滞が年々酷くなっているので、空港から街に入らないで泊まれるホテルを開拓しようと考えて、街とは反対の方向にあるホテルに1泊した。UBに到着した日の宿泊は、このホテルと方向が同じツアーならここで良いのではなかろうか。

ただし、帰りはお土産などの買い物があるのでUBの中心に行くことになるから、どうしても渋滞は避けられない。UBでは、空港から街へ行く道を片道2車線にしたり、新しい道を作ったりしているが、街の膨張と車の増加には到底追いつかない。

街に入れる車をナンバーで偶数日と奇数日に分けて規制しているが、一家で偶数と奇数の二台を所有するケースも増えて、かえって車が増えてしまったというから、なかなか渋滞解消は見えてこない。私達、ツアーを実施するものにとっては、本当に頭が痛い問題である。

今年の夏は、雨が多く草が豊富でモンゴルの草原は実に綺麗だった。そんな綺麗な草原と、遊牧民の暮らしや文化は、とても魅力的だ。そして、大草原の中で乗馬を楽しんでいただくことが私たちの務めである。

しかし、弊社が20年前に乗馬ツアーを始めたころと、今では大分、条件が違っている。体験乗馬的なものが主流だった時代から、リピーターの方々で大変上手に乗りこなす方から、60歳を過ぎて初めて乗馬に挑戦する方まで、実に幅広い方々がツアーに参加されるようになった。

さあ、どうやったらお客様の思いに応えられるのか。今年のシーズンでも「乗馬学校というのに、全然、教えてもらえなかった」そんな、お叱りを何件か頂いた。どうも教え方が一定していない。レベルの違うお客様が混在するとガイドが対応しきれない。そんな問題が顕在化してきている。

MONGOL KAZE TRAVELのスタッフとじっくり話をして、来年は、改善をして取り組まなくてはならない。そのための反省会である。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

モンゴル支店(MONGOL KAZE TRAVEL)についてはこちら
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昨年(2012年)のモンゴル反省会の様子はこちら
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