*風のメルマガ「つむじかぜ」571号より転載
先週、一年ぶりに「3つの風のいえを巡るアンナプルナ山村ハイキングと古都7日間」のツアーに添乗してきた。嬉しい驚きが一つあった。ダンプスの村に続くトレッキング道に落ちていたゴミが激減したことである。村には緑のゴミ箱が設置されていた。歩いていてもとても気持ちがいい。
ゴミを捨てるのはトレッカーではない。村の人たちだ。ネパール人はポイ捨てを気にしない。いくらゴミで村が汚れても綺麗にしようとはしない。これが、少し変わってきたようである。ゴミ問題は、ひとえに教育の問題である。決して自然の成り行きでは良い方向には向かわない。緑のゴミ箱を設置しただけでは、ゴミはなくならない。きっと誰かが、ゴミをなくすことの大切さを村人に理解させたに違いない。
昨年も、ちょうど同じ時期に、車椅子を使われるお客様とこのコースに行ったが、トルコ航空がカトマンズの空港で着陸に失敗して滑走路で動かなくなるという事故に出くわし、往路、香港で4泊5日の足止めを食らった。今年は、何もかもスムーズに進んだ。カトマンズとポカラ間の国内線まで時間通り飛んだのに驚いた。いつもこうあってほしい。
お客様の構成は、80代が1人、70代が2人、60代が9人、20代が1人で殆どが時間にゆとりのあるシニアの方々。もともとゆっくっりしたスケジュールで組んでいるが、結構、観光でも歩くし、一日3時間ほどのハイキングもするから、体力はそれなりに必要だ。
でも、年配の人にも行ってほしいので、ハイキング一日目のダンプス村への登りは車でも行けるようにしている。二日目は尾根づたいの比較的アップダウンのないハイキングで、このコースの眼目である。ヒマラヤを眺め、村を抜けていく。ネパールの素晴らしさを実感できる3時間である。是非、歩いて頂きたいが、少人数なら、車も使うことができる。
また、このコースは弊社の原点ともいえる。3つの風のいえの一つ「つきのいえ」は、弊社設立以前から造り始め、「つきのいえ完成記念ツアー」を1991年11月営業開始後すぐの年末に行った。お恥ずかしながら、「つきのいえ」建設はツアーに間に合わず「つきのいえ」の庭にテントを張って泊まることになった。その上、「つきのいえは、ただいま建設中。完成の暁には是非おいでください」と宣伝までした。実にいい加減であるが、その時のお客様は笑ってやり過ごしてくださった。
眺望はこの上ない。ネパール第二の都市・ポカラから車で一時間ほど北に入り、「つきのいえ」からはマチャプチャレとアンナプルナ山群、さらには少し歩けば東にマナスル、西にダウラギリを遠望出来、この眺望は何度見ても惚れ惚れする。
この眺望を贅沢に我がものにし、五右衛門風呂に入りながら、ゆっくり過ごす「つきのいえ」と「はなのいえ」は、弊社自慢の宿泊施設である。五右衛門風呂も3年ほど前に新しくしたので本当にヒマラヤを見ながら湯船に浸かれる。
食事は、日本食も交えながらネパール料理(ダルバート)を食べて頂く。「はなのいえ」では、自家製のギー(バター)と蜂蜜を添えたパンケーキが実に美味しい。日本食といっても創作料理でなるべくオーガニックなものにしている。手前味噌だが、実に気持ちのいい美味しさだ。
今回は、私と行くこのツアーの宣伝をさせて戴いた。来年は3/4発で予定している。ご一緒いただければ幸いです。
★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。