*風のメルマガ「つむじかぜ」672号より転載
最近、学生が「さんふん」とか「よんふん」、さらには「じゅっふん」と発音するのをよく耳にする。「撥音」(はねる音「ん」) や 「促音」(小さい「っ」)の後は「ぷん pun」となるはずだが、何故か「ふん fun」と発音する。そもそも撥音便や促音便は、その方が言い易いから存在するのであって、自然に使っているものだと思うのだが、何故か多くの学生が「ふん fun」と発音するから驚きだ。私は、結構違和感があるので気になって仕方がない。
どうしてこうなるのだろうか。お互いにそう発音するから耳に覚えてしまったのだろうか。それとも、小学校で教科書の音読が極端に減ってしまったのが原因だろうか。しかし、テレビでもこういう発音をするタレントがときどきいるから、もはや珍しいことではなさそうだ。
学生と話をしていると驚くことがしばしばあるが、奇異な行動も多い。一番参るのは、トイレを流さないという、とても妙な現象に遭遇するということだ。大学に私が行きだしてもう5年目になるが、以前から結構頻繁に目にする。知人にそんな話をすると、「家のトイレが自動で流れるトイレだから流すことを忘れてしまう。もしかしたら自分で流すことを知らないのでは?」と指摘された。確かにそうかもしれない。私の家のトイレもそういう設定があるが、手動に切り替えてある。
先日、地下鉄に乗ろうとしたら、電車が来る前にホームドアが全て開いているのを目にした。線路への転落防止のために設置したはずだが、これでは何のためにホームドアを付けたのかわからない。どうしてこうなるのだろうか。誰がこれを判断しているのだろうか。ものごとを、どう捉えどう判断し、誰にどういう順番で話したら問題が解決するのか。そういう社会的な判断力、決断力、創造力が落ちているような気がしてならない。
今日は、日ごろ少々気になっていることを書いてみた。しかし、最近は自分自身の行動に自信がなくなってきているので、こんなことを書くとは、天に向かって唾を吐くようなものかもしれない。しかし、幸いかな、まだ、トイレを流し忘れたことはない。
気になることはまだまだある。ときどき書いてみたいと思う。
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