*風のメルマガ「つむじかぜ」687号より転載
「毎年こんな夏じゃあ、住む所を考え直さないといけない」そんなことを思いながら、「それじゃあ、いったいどこへ住めばいいんだ」と半ば怒りがわいてくる。いっそのこと、夏はモンゴル、冬はネパールがいい。南の島もいいとは思うが現実はそうはならない。
そもそも気候変動などというものは、人生の中で、その変化を感じるものだろうか。たった80年くらいの人生なんて地球の年齢に比べたら瞬きくらいにしかならない。なのに、明らかかに違うと私自身が感じる。
しかし、「二酸化炭素が増えると地球が温暖化するという明確な証拠はあるのか」と問えば、「完全に実証的な意味での証拠はない」と国立環境研究所地球環境研究センター 温暖化リスク評価研究室長の江守正多氏も語っている。
これをもって火力発電だって大丈夫だなどと主張する人もいるが、不勉強も甚だしい。江守氏の同HPには、以下のように述べられている。
地球は太陽からエネルギーをうけとり、それとほぼ同じだけのエネルギーの赤外線を宇宙に放出している。
大気がなければ地表付近の温度は-19度になるが、大気は地球の表面から放出される赤外線を吸収・放出する「温室効果」を持っているため14度に保たれている。
地球の大気中における赤外線の吸収・放出の主役は、大気の主成分である窒素や酸素ではなく、水蒸気やCO2などの微量な気体の分子である。
大気中のCO2が増えると、温室効果はいくらでも上昇する。何故なら、CO2は赤外線を吸収するだけでなく放出もするからだ。
その極端な例は金星。本来、金星に大気がなければ地表の温度は-50度になるはずが、CO2を主成分とする分厚い大気の猛烈な温室効果によって460度にもなっている。
以上は、私が同HPを要約したものだから、詳しくは同センターのHPをご覧いただきたい。
少々正確さを欠いているかもしれないが、いずれにしてもCO2削減、脱炭素社会は、地球の存続にとって緊急課題であることだけは確かであろう。それにしても、知らないことばかりである。もう少し、この件は勉強してみようと思う。
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