ザンスカールでホームステイ

リジン村から見下ろすザンスカールの谷 そびえる山はウバクカンリ

美しきリジン村

リジン村の標高は3,700mほど。ザンスカールを代表する名刹カルシャ・ゴンパのほぼ真西の山の斜面に位置しています。北側はラダックとザンスカールを隔てるザンスカール山脈が聳え、南にはザンスカール川が流れる大きな谷が広がっています。谷の南側にはザンスカールの中心地パドゥムの街、そしてその向こう側に氷河を抱いた雪山ウバラクカンリが聳え立っています。ウバクカンリの氷河から流れる雪解け水は谷を下り、ザンスカールの谷に注ぎ、南から流れてくるツァラップ川(ルンナク川)、西から流れてくるストッド川と合流して巨大な谷を形作っているのがよくわかります。なんとも雄大な景色です。


リジン村

リジン村は周囲の5つの集落からなり、南のパドゥム側から見上げると蝶が翼を広げたように見えると言われています(ホームステイ先のピコンマ家は左上の羽の位置に当たります)。ラダック・ザンスカールを撮り続けているフランス人写真家のオリビエフォルミが一時期住み着き、その後も通い続けて作品を残しています。

いまでも農作業には家畜が欠かせない

いまでも農作業には家畜が欠かせない

村は背後のザンスカール山脈から流れ落ちる雪解け水を利用して主食である大麦、小麦のほか、エンドウ豆、ジャガイモ、ニンジン、カブ、ネギなどの野菜、ヤクや牛、ゾ(ヤクと牛を掛け合わせた動物)の乳製品などをほぼ自給しているそうです。農業の機械化はまだまだ遅れていて、家畜たちが現在でも畑を耕したり、脱穀をする際にも活躍します。またラダックの他の地方と同じようにネパールやインドのビハール州などから出稼ぎで畑仕事をする人々の姿も見かけます。こんな牧歌的な風景がいつまで続くのか心配になってしまいます。

美しいリジン村の風景

美しいリジン村の風景

ピコンマ家の人々

お父さんとお母さんがお出迎え

お父さんとお母さんがお出迎え

そんなリジン村のホームステイ先は、風の旅行社の日本語ガイドとしておなじみのスタンジンの実家である「ピコンマ家」。レー近郊のニンム村に移り住んだスタンジンに代わってザンスカールの王様を先祖に持つ名家を切り盛りしているのは彼の妹夫婦で、彼らがご両親とともに暮らしています。子供は3人いるのですが、2人は少し離れた学校の寮に入り、1人はお坊さんになって南インドのお寺で修行しているそうです。夏休み中に帰省していればにぎやかになります。

暖かいご家族がお出迎え

暖かいご家族がお出迎え

スタンジンの父親は、もともと地方議員をしていて外国のスポンサーとともに地域に学校を建設するなど、現在も地域の顔役として活躍しています。家族みんなインテリなので英語は不自由しないので、スタンジン抜きでもコミュニケーションが可能です。

リジン村のホームステイの快適なお部屋

リジン村のホームステイの快適なお部屋


家にはバストイレが付いたゲストルームが3部屋あり、前室も使えば7-8名が宿泊可能。バスなしを含めれば14-5名が泊まれます。食事は広くて明るいダイニングで美味しいラダックの家庭料理がふるまわれます。周囲は背の高い木々に囲まれて、さわやかな風が吹いて夏でも涼やか、他の家とは離れているので静かに快適に過ごすことができます。
そして、Wi-Fiはつながらないのでデジタルデトックスにはもってこいです。

ホームステイ先のお食事(一例) ホームステイ先のお食事(一例)
チュタギ 作成中 チュタギ 作成中

さらに、少し歩けばチョージグザルの尼寺や、その崖の対岸のカルシャゴンパへお散歩も可能。途中、ザンスカールの谷の絶景や、雷鳥などの野生動物が顔を出して、目を楽しませてくれます。山を登っていくと静かな尼僧院もあり
そして、周りに光がないので星の撮影にはうってつけ。星空を撮りたい方は是非三脚をお持ちください。

水洗トイレとホットシャワーも完備 水洗トイレとホットシャワーも完備
リジン村からの夜景 リジン村からの夜景