四ヶ月ぶりのラサ。
どこから書けばよいのか分からない。
それだけこの四ヶ月は長かった。 そして、3月に起こったことはラサにあまりにも大きな傷跡を残してしまった。
ラサの街はややものものしいものの、以前の状態に戻りつつあるように見える。
先週はチベット暦の5月15日で、ザンブリンチサンと呼ばれる祭りがあった。 この祭りは1300年ほど前に、グルリンポチェが仏教をチベットの地に根付かせるために、ボン教の神々を調伏したのを記念する祭りである。 バルコルにはサン(お香)を焚く巡礼者が絶えない。
(バルコルでサンを焚く巡礼者)
以前のラサとどう違うか、と尋ねる人は多いかもしれない。
本質的には何も変わっていない。 そして変わるはずもない。
観光客は欧米人グループが非常に目立つ。
去年外国人最多の観光客である日本人。 一週間のチベット滞在の間、結局出会うことは一切なかった。
来月のオリンピックの後にはかの有名なデプンのショドン祭り。
そしてその後は、ラサは急速に秋に向かっていく。
秋冬はラサが最も輝く季節。 青空の下、毎年巡礼者でごったがえすラサ。
3月以来、(中国を含めて)世界のチベットに対する眼差しはこれまでになく激しいものになった。 しかし、現実のラサがどういうものか、やはり実際に来てみないと分からないことも多い。
今年はどのくらい美しい青空が見れるだろう。
Daisuke Murakami
PS 今回の視察をもとに、大阪と東京で秋冬のチベットについてトークをします。 詳しくはこちら。
7月24日
(ラサの)天気 くもり時々雨 (ラサは今雨季です! とは言ってもパラパラ雨が一日数時間降るだけ。)
(ラサの)気温 12〜20度 (天然のクーラー!)
(ラサでの)服装 シャツと長ズボン。 Tシャツのみは寒すぎるかも。 日焼け対策と雨具は必須。 空気も非常に乾燥しています。