最近のラサはどうにもこうにも暑すぎる!!! 「熱い」と言ってもいいくらいだ。
標高は富士山とほぼ同じ高さ。 緯度は、沖縄諸島にひっかかるぐらい。 摂氏二十五度もあれば、簡単に灼熱状態になってしまうのである。 そう、太陽光線が強すぎるのだ。 三十度前後になるであろう8月にはどうなってしまうのであろう。 10年前と比べるとこの暑さは明らかに尋常ではなく、地球温暖化の影響は聖都ラサも例外ではない、ようだ。
それでもラサは、日本に比べて湿気が非常に少ないので、「不快指数」は断然低かろう。 それに、この暑さの中、ラサで最近作られているスイカが異様にうまいのである。 桃も今が旬らしく? なるほど、冷やして食べてみると甘くて美味い。 最近は毎日三個ぐらい冷桃ばかり食べている。
それに夜には、時折雨がしとしと降ってくれるので、幾分暑さが和らぐのもありがたい。
しかしながら、日中、灼熱の外界に出ないといけないときには、必ず帽子を被らなくてはならない。 僕は頭が大きいので帽子は似合わないのだが、今夏はあきらめてどこかで調達しようかと思う。 ラサに来られるみなさんは、帽子、日焼け対策は絶対に絶対に必要ですので、よくよく準備してきてくださいね。 それと、ラサでは常時水分補給をお忘れなく!
(放水車がジョカン広場に現れるところ)
それにしても、だ。 暑いとはいえ、水を振り撒く放水車まで登場するとは思わなかった。 この放水車は、バルコル近辺・ジョカン広場あたりを一定時間ごとに巡回するのだが、日本の場合のように、霧を吹きかけてくれる程度の優しいシロモノではなく、水を「バシャッ」と容赦なく周囲の人間にかけていく。 もちろん、路面を冷やすのが目的であろうが、そばにいる人間は、数秒ほど土砂降りの雨に降られているかのような目にあうのである。 先日、お客さんと一緒にバルコル広場にいると、放水車が忽然と現れ、「おおヤバイかも」と思ったのも束の間、我々はいつの間にか放水車の射程範囲内に入ってしまい、びしょびしょになってしまった。
実はびっしょり濡れて気持ちいいのだが、一瞬、イタズラにあったかのような、やるせない気持ちになってしまう。 まぁ、十五分ほどたてば、すっかり乾いてしまうのだが。
(屋上のシロ)
話は変わるが、愛猫シロは、厚ぼったい毛皮を着ていながらも、この暑さの中いつも涼しげな顔で寝ている。 日向でも日陰でも。 さすがにベッドに入ってくることはなくなったが(くっついてきたら、僕は即離れるであろう。暑いから。)、暑さ・熱さに参っている様子はない。 行動パターンも年中同じような気がする。 猫には季節感があるのだろうか? 空間認識はかなり発達しているようにみえるが、猫における「時間の句切り」なんてものはあるのだろうか? あるとしたら、それはどんなものなのだろう?
漫然と書いているうちに、外では雨が降り出してきたようだ。
冷たい気が雨の匂いと一緒に、全開した窓からゆっくり降りてくる。
気持ちいい。
Daisuke Murakami
7月15日
(ラサの)天気 曇りときどき晴れ
(ラサの)気温 11〜27度
(ラサでの)服装 昼間はシャツ、Tシャツなど、半ズボンも可(ただし、お寺の中では、肌の露出は控えてください)。 夜はシャツ、フリースなど。 晴れの日は日差しがとてもきつくなるので、日焼け対策は必須。 空気は非常に乾燥しています。 雨具は必須。