ラサ再浄化計画 〜痰を吐くな〜 [LHASA・TIBET]

まず、痰は汚いのである。

その痰を吐くチベット人がなんとも多いことか。
油っぽい食べ物のせいかもしれないし、「クセ」なのかもしれない。

そして、ある人はいう。痰を吐く習慣は漢民族がラサにやってきてからだと。それで、漢民族のせいにする。自民族の欠点を他民族になすりつけることほど、自滅的なことはない。チベット人の悪い欠点のひとつである。

昔は痰を吐くチベット人が少なかったときいたことがある。道に吐かれた痰の匂いを頼りに、幽霊がその痰を吐いた当人へ、夜になると寄ってくる、との考えがあったそうな。それで、多くのチベット人は自分のチュパ(民族衣装)の内側へ痰を吐くというか、すりつけていたようである。

上の話は本当かどうかは別として、21世紀も十年たとうとしている今、痰を吐くチベット人が多いことは事実である。

そこで提案したい。
(せめて)バルコルでは痰は吐くな、ということである。

バルコルは昔から商店で賑わっており、今では観光客が真っ先に訪れるスポットになっている。しかしながら、同時にバルコルは巡礼路であり、多くの仏教信者が「五体投地」をする場所である。その聖域に痰を吐いてもいいのか。痰を吐いた道の上を五体投地する身にもなってみろ。

と、このブログで、しかも日本語で書いても、チベット人の耳には届かないであろう。
しかしながら、痰はどう考えても汚いので、チベット人が自覚をもって何とかしてほしい、民族案件のひとつだ。

(ラサの夕暮れ)

(ラサの夕暮れ)


「ラサ再浄化計画」ということで、もうひとつついでに言わせてもらうならば、排ガス規制をして欲しい。僕が初めてラサに来た九年前は、車の数はそんなに多くはなかった。会社にひとつ、オフィスにひとつ、車を調達するのがやっとであった。しかし、今やマイカーを購入するラサ人が増え、車の数が街の許容量を超えつつあるような気がする。

緑化のため、最近ラサでは公園がたくさんできてきているが、そんなのでは追いつかないであろう。ぜひ排ガス規制、そして車検をもっと厳しくして欲しい。ラサの公共バスが、最もけたたましく黒煙をはいているような気がするが気のせいか。

ラサは人口も増え、どんどん近代化されてきている。
ちゃんと自覚してその都度修正していかないと、加速度的に汚くなってくるのである。世界有数の観光都市へまっしぐらのラサであるが、課題は多い。

Daisuke Murakami

(おまけ: 茶を掠める愛猫シロ)

(おまけ: 茶を掠める愛猫シロ)


8月25日
(ラサの)天気 曇りときどき雨 (時に日光も射します)
(ラサの)気温 7〜20度 
(ラサでの)服装 昼間はシャツ、フリース、セーターなど。 夜はフリース、ジャンパーなど。 晴れの日は日差しがとてもきつくなるので、日焼け対策は必須。 また雨が降ると冷えるので、昼でもフリースなどを着たほうがいいでしょう。 空気は非常に乾燥しています。 雨具は必須。