ラサ、冬到来。[LHASA・TIBET]

久しぶりのラサからの駐在日記!
今秋、日本に一時帰国していたため、長い間日記が滞ってしまった。

そして実は、つい先日まで、チベット奥地へ風の視察に巡っていたのであった。

巡った場所は、
チベット語で「カム」と呼ばれる地域の東側―
つまりは、中国四川省の西側に広がるチベット地域である。
グーグル地図で見るとはっきり分かるが、
四川省の西側はぐりぐり高い山々でせりあがっており、
チベット高原の一部を成しているのである。

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(はっはー!雲下の中華世界よ、さらば!! 雲海を通り抜けると、チベット世界が広がっているのだ。)

そして、そこは、もちろんチベット文化圏。
発展著しいラサなどではほとんど見られなくなった、チベット世界が広がっていた。
日程が詰っていたため駆け足旅行であったが、カムの空気をほんの少しでも吸うことができたのだ。
この、稀有な時空の巡り合せに感謝したい。
いつか、本ブログか、風のイベントなどで紹介したいと思う。

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(タルギェゴンパ)

さて、
ラサには数日前に戻ってきた。
ラサはすっかり冬到来である。
ラサの冬といえば、巡礼者たちである。

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(ジョカン寺をコルラする巡礼者の群れ。 ラサでは、冬が「最もチベットらしく」なる季節なのである。)

僕の泊まっている宿は、夏は欧米人観光客の人気宿となるが、
今は巡礼者の宿となっている。特に今年はアムド(青海省)のチベット人が
多いようで、宿のスタッフたちは「アムド巡礼宿」になってしまった、と苦笑気味である。

今年巡礼者が増えたのは、どうやら映画『2012』を観て、
世界が滅ぶのを(半ば)信じてしまった多くのチベタンが、
その前にラサ巡礼をせねば、と急いでいるためだと、冗談半ばに
友達が教えてくれた。
映画はフィクションであろうが、ほんとうに信じてしまったチベタンがいても
ちっともおかしくはない。

話は戻って、
うちの「アムド巡礼宿」は、特典がふたつある。
まずは、ラサの円環巡礼路・リンコル沿いにあるため、
門を出てすぐに巡礼を開始できること。
それともうひとつは、巡礼路の立地を利用して、美味しい
サカン(レストラン)が宿の表玄関で開店していることだ。
ラサ到着当日、早速僕も食べたが、トゥクパ(チベットうどん)が
昨冬より美味くなっていた。
油分が少なく、(チベットでは珍しく!?)割合さっぱり味で、
明らかにスープのクオリティが進化していた。

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(トゥクパ、漬物、そしてミルクティー)

この冬、風のチベット・ツアーに来られるみなさん!
ホテルの朝ご飯に飽きたら、ぜひ僕に声をかけてください。
巡礼者たちが食べている、このトゥクパ&ミルクティーの
<チベタン朝グルメ>へ誘いましょう。

Daisuke Murakami

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(冬のラサの夕空)

☆ 冬のチベット旅行の防寒準備は、
一年前に本ブログで紹介したこのページをご覧ください。

11月10日
(ラサの)天気: ほぼ快晴
(ラサの)気温: -2~16度 
(ラサでの)服装: 昼間はフリース、セーターなど。 夜は、厚手のフリース、ダウン、コートなど。晴れの日は日差しがとてもきつくなるので、日焼け対策は必須。空気は非常に乾燥しています。この季節、雨は降ることは少ないですが、雨具は念のため持ってきたほうがいいでしょう。