モンゴル国の西方、アルタイ山脈やロシア国境の程近くにカザフ民族が多く住んでいます。モンゴル人のお正月は「ツァガンサル」ですが、カザフ族のお正月は「ナウリーズ祭り」です。
カザフ族に伝われてきている伝統的な日の祭りは毎年3月22日で、これは春分の日にあたります。
この日は、バヤンウルギーに10以上あるほとんどのイスラム教の寺院で、ナウリーズの特別なお祈りを捧げます。また、お祭りの前の日には、みんな集まって準備したり、周りをきれいにしたり、掃除したり、と忙しく用意をします。
バヤンウルギー県では今では、ナウリーズ祭りが広がってパレードもするようになりました。
お祭りの日、皆で民族衣装着て、朝早くに起きて女性は太陽に向けあいさつをして、男性は木を植えます。唐松など厳しい環境でも育つ木を植えることが多いです。
それから皆家族や親戚の人と挨拶します。
カザフ族はバター(賛歌)という感謝と祝いの言葉をとても大切にしています。
とくにナウリーズの時は重要で、食事の前などに年をとった男の人(アクサカル)がバターを言いますが、例えば、「皆で集まって本当に幸せだ。これは神様のおかげだ。感謝しよう」といったこと言い、皆様の幸せのため祈ります。
この日ナウリーズスープ(べスバルマク)という伝統的な料理を作ります。
昼には狼の皮を剥ぎ取って作った袋を馬で奪い合うといった激しいゲームが行われたり、夜は若者たち答式の歌を歌ったり、楽しく過ごします。
この日、40軒の家に訪問して40種のナウリーズスープ飲んだらその年元気で幸せになれるといわれます。おなかいっぱいなりますねえ。(笑)
ナウリーズ祭りの一番のご馳走はカズという、馬の肉を塩湯でしたシンプルな料理です。みんな大好きで楽しみに待っています。
興味のある方は、モンゴルのカザフ民族のナウリーズ祭りに参加して見ませんか。