プージェーからサインバイノー! 希少な高山植物・ワンセンベルー(雪蓮花)



サインバイノー! こんにちは

私の故郷オブスは、モンゴルで2番目に世界遺産に登録された場所で、氷河を抱いた4000m級の山とモンゴル最大の塩湖があります。

今回は、私の故郷のオブスで見られる高山植物ワンセンベルー(雪蓮花)の紹介をしたいとおもいます。

ワンセンベルー(学名:Saussurea Involucrata)花は、標高3000メートル以上の山や、岩の間に生える花です。モンゴル人は昔からこの花のことを「空の花」と尊敬してきました。探しても、簡単には見つけられません。雄(男)と雌(女)のカップルで生える花とも言われています。

この花の特徴は、白い葉っぱが広がっていて、その上に丸い形をしている茶色のやわらかいものがあります。片手では掴めないくらい太い茎の花です。茎の根本からトゲがあり、葉っぱは湿っています。

昔からモンゴルでは、この植物を伝統医療の医師たちが病気の人々に処方していたようです。ワンセンベルー花を採るときは上にテントを張って、その土地(山)の神様にお願いして、食べ物を捧げて、空に見せずに採ります。採った後は乾燥させて、風邪薬・癌や肺の病気に効く薬などを作ります。

最近では、人間のせいでこの花が少なくなってきて問題になっています。それでこの花を売ることや輸出することが1974年から禁止されました。モンゴル国のレッドデータブック(絶滅のおそれがある植物)に登録されている花です。

(おわり)