くしゃみ寸前のアチカ(笑)
サインバイノー?
今回のニュースは「くしゃみ」についてモンゴルの物語りをご紹介します。
モンゴルでは、誰かがくしゃみすると「神様許して(Burhan orshoog)」と言います。
なぜでしょうか?
昔々、ラマ(チベット仏教の僧侶のこと)が一人の子供を治療しに行っていました。途中で真っ白な顔の、真っ白な服着ている人に会いました。
白い服の人 : 貴方、どこに行くの?
ラマ : これから患者を診に行ってくる。
白い服の人 : もしもその子がくしゃみしたら、私はあの世に連れて行ってしまうよ。
と、言って暗闇に消えて行きました。
訳が分からなかったラマはお経を読みながら前に進んで行きます。
目的の家に来た時、子どもはぐっすり眠っていました。ラマが血圧などを確認し、薬を包んであげました。しばらく経ってから子どもが目を覚ますと、再び白い服の人がラマの隣に現れました。他の人には見えないようで、誰も気付かないのです。
子どもがくしゃみすると白い服の人はあの世へ連れて行こうとして手を伸ばしました。その途端にラマは、
「神様許して!」
と言いました。
そのお陰で死の使者が帰り、子どもが救われました。
それからくしゃみした人に対して「神様許して」と言う様になったそうです。
又、医学ではくしゃみすることに心臓が1秒止まるとも言います。
だからこそ、モンゴル人はくしゃみした人に「神様許して」というのでしょう。
ちなみに
モンゴル語‘BURHAN ORSHOOG’
ロシア語‘BOH ZDAROV’、‘BUD ZDAROV’
英語‘GOD BLESS YOU’
とか言うふうな言い方がありますが、日本にはこのような話がありますか?
私は聞いた事がないのですが、ぜひ教えてください。
おしまい。
**担当者より補足**
ちなみに、日本にもくしゃみにまつわる話があるようです。
11世紀~13世紀ころ、日本でははくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられていて、
そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていました。
そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになりました。
くさめは「糞食め(くそはめ)」からきてます。
いつからか、それが「くしゃみ」という名前となり、くしゃみそのものを指すようになりました。
くしゃみをしたあと、「ちくしょーめ!」などと悪態をつくのはその名残だとか。。。