
強い信頼関係で結ばれたイヌワシと競技に挑む男たち
イヌワシ祭 Golden Eagle festival
鷹匠がひしめくバヤンウルギーで一番の鷹匠は誰なのか。毎年行われる鷹匠祭りで鷹匠たちは己の名誉をかけ、強い信頼関係で結ばれたイヌワシと共にこのお祭りに挑みます。騎馬祭で行われる競技の他にも、イヌワシを使った鷹匠競技も加わった大きな祭典です。また、この祭典の日程合わせた講師同行のツアー(9月)では、この祭りで行われる競技に出場する高名な鷹匠一家にホームステイ(連泊)しますので、祭りの応援にも力が入ります。
祭典で観戦できる主な競技

ティエン イルゥ
地面に等間隔に置かれているコイン(花びらの場合もある)を馬に乗った状態で拾い合計枚数を競います。勝ち抜きのトーナメント制。

ククブル
ヤギの毛皮を馬に乗った状態の2人が烈しく奪い合う競技です。対戦相手をくじで決める勝ち抜き制。

クズコアル
馬にそれぞれ乗った男女1人ずつが1ペアとなり、女性が後ろから男性を鞭でたたき追っていく競技です。笑いを誘います。

テウェ ジャロス
らくだの競争です。乗り手には体重の軽い子供が選ばれる場合が多いです。意外にも速く走るらくだに驚きます。

ブルケッテ コルガ シャッカロォ
馬に乗り、遠くにいるイヌワシを呼んで腕にとめる競技。単純そうだが、その日の気候などにも影響される難しい競技。(イヌワシ祭でのみ観戦できます)
※この他にも、「誰が一番かっこいいかコンテスト」や、即興歌競技なども行われ、祭を盛り上げます。
祭典が行われる場所、バヤンウルギーとは

アルタイ山脈やロシア国境も近いウランバートルの西方約1,300km、首都よりも1時間の時差があるほど離れているモンゴル最西端の県バヤンウルギー。アルタイ山脈のモンゴル国内最高のフィティン峰(4,374m)を擁するこの地には、騎馬民族の末裔・カザフ民族が伝統を守りながら暮らしています。
両翼を広げると約2mもあるイヌワシを使った冬場の狩り(鷹狩り)や、2本弦の伝統弦楽器ドンブラで、その独自の伝統を広く知られるようになりました。
西村幹也氏寄稿「カザフ民族とバヤンウルギー」
ツアー同行講師・西村幹也
遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。
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