添乗ツアー名 ●森と川と草原の騎馬トレックキャラバン8日間
2018年8月11日(土・祝)~8月18日(土)
文・写真 ● 川上哲朗(東京本社)
本年2回目の添乗員付き催行となった当企画ですが、ツアーの「売り」の一つはそこここに咲くお花です。ツーリストキャンプ周辺は長い冬のために牧草を残しておく場所とされており、夏場には家畜(特に砂漠化の原因にもなっている羊や山羊)がほとんどいません。そのため、他のキャンプ周辺ではあり得ないほど沢山の植物を観察することができます。
一般的に、モンゴルの花畑の最盛期は7月初旬~中旬くらいですが、2018年夏のモンゴルは雨が多かったためか、私が名前を知っているだけでも、ウスユキソウ(エーデルワイス)、アズマギク、マツムシソウ、アキノキリンソウ、クサジンチョウゲ、オキナグサ、ウサギギク、アサツキの仲間、リンドウ、ワレモコウ、ツメクサ、トラノオ、フウロソウ、マンテマ、ヤナギラン、ヒナゲシ、カワラナデシコ、シャジン、ヒエンソウ、キンロバイ、クサジンチョウゲ、タンポポ、イブキジャコウソウなど、お盆の時期にも関わらず沢山の高山植物(といっても高度は1,600m前後ですが)を楽しむことができました。
もちろん、贅沢な草花を喰んでいる馬たちも元気一杯! 普通の馬なら怯えてしまうような急斜面の登高や、ヒザ下くらいまである急流の渡渉、そして長い登り坂での襲歩(ギャロップ)も、涼しい顔でこなしてしまうのには驚きです。変化に富んだコースの様子は、ぜひ動画でご覧ください。
さらに嬉しいのは、テントの夜は焚き火がし放題! という点です。草原での疾走をメインとする他のキャラバンツアーに同行した際は、暖を取るために夜な夜な馬糞を拾い集めたものですが、当ツアーでは二泊とも川のほとりにテントを設営するため、ちょっと茂みへ分け入ればあっという間にヤナギやカラマツの流木が見つかります。
※川の水量など諸条件によりキャンプ地は変更になる可能性があります
現地スタッフと贅沢なキャンプファイヤーを囲み、小学生時代の林間学校のように歌合戦を繰り広げるのも一考でしょう。
良く調教された馬のコンディションもさることながら、アウトドア派にとって夢のような体験ができる「森と川と草原」というロケーションそのものに魅力があるツアーだと感じました。モンゴルリピーターの方にも激しくお勧めのコースです!