モロッコで見つけたかわいい雑貨

バブーシュはお土産に人気

雑貨天国モロッコのスーク(市場)を行く

ベトナム雑貨、ネパール雑貨、バリ雑貨、インド雑貨…。アジア雑貨屋さんに行くと、所狭しとアジアの国々のお香や小物を目にしますが、「モロッコ雑貨」と聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。しかし!モロッコの雑貨はすごいんです!

陶器にガラスコップに革製品などなど。実はモロッコはオトメ心、王子心をゆさぶるかわいらしい雑貨天国です。
ジブラルタル海峡を越えて気軽にやってくる目の肥えたヨーロッパからの観光客が多いせいか、色使いやデザインも洗練されています。今回は、雑貨屋のバイヤーになった気分で、かわいいモロッコ雑貨をご紹介したいと思います。

それでは市場に行ってみましょう!

モロッコ雑貨を買うなら、マラケシュやフェズのメディナ(旧市街)の中にある「スーク」と呼ばれる市場がぴったり。迷路のような細い通りに雑貨屋さんがぎっしりと軒を並べています。スークでは値段交渉が必要ですが、お店の主人と気に入ったものをめぐってああだこうだと値段交渉をした末にやっと手にした物のかわいさはひとしおです。帰国してからモロッコで買ったお土産を眺めると、お店の雰囲気や店主と交わした会話など、ひとつのモノを巡る色々な思い出が鮮やかに甦ってきます。はるばるモロッコに行く機会を得たら、モロッコ雑貨との出会いもぜひとも楽しんで下さいね。


革製品

フェズの旧市街のをスークには、なめし革屋さんが集合している一帯があります。その辺りを歩いていると、「皮なめしを見ていかない?」と革屋さんのおじさんが声をかけてくれます。おじさんに案内されてお店の屋上へ行くと、眼下には円形の染色桶が並び、そこで牛や羊などの皮を染色している様子が見られます。革のにおいも強く、衣服のところどころに染料が付いた革職人が染料を含んで重くなった革を持ち上げる様は、見るからに重労働です。食べ物が食卓に運ばれるまでに関わる人々や工程を知ると料理を味わって食べるように、ひとつの製品ができるまでに関わる人々や道のりを知ると、そのモノへの思い入れも違ってきます。

ガイドのジュラバはオーダーメイド


近年、カサブランカなどの都会やマラケシュやフェズの新市街では洋服を着る人も多く見かけますが、田舎や旧市街では、まだまだモロッコの伝統衣装「ジュラバ」を着る人が多く見られます。初めてジュラバを目にすると、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男のようなとんがり帽子の風貌に目を奪われがちですが、ぜひ足元にも注目してみて下さい。ジュラバの色にぴったりの色のバブーシュ(かかとのない革の靴)を履いていて、モロッコ人の色使いのセンスに驚かされます。買い物に疲れたら、オープンカフェでコーヒーを飲みながら、街行く人々の黄色や赤や刺繍のバブーシュを眺めるのも面白いです。バブーシュ屋さんには色とりどりのバブーシュが並んでいて、見るだけでも楽しくなってしまいます。


ミントティーグッズ

ミントティグラスとポットをのセット


モロッコでも旅をしていると、ウェルカムドリンクとしてホテル、絨毯屋さん、訪問先の家等色々な場所でミントティーをご馳走になります。日中に暑い中を歩き回って疲れた時、爽やかなミントの香りを嗅ぎながら、甘くて温かいミントティーを飲むと不思議と落ち着きます。モロッコ製のグラスは鮮やかで幾何学模様が施してあります。グラス自体がインテリアとして使えるので、お茶を飲むだけでなく、ヘアピンやゴム等の小物入れとしても活用できます。
グラスと一緒に買いたいのが、ティーポット。ベランダガーデンで育てたミントを入れて飲むもよし、お土産に買って帰ったティーバッグを使ってもよしです。


薔薇グッズ

ダマスクローズが採れるモロッコではバラグッズも多い


アトラス山脈を越えてサハラ砂漠へ向かう途中に通る「ムゴナ」という街は、薔薇の産地。ここで5月上旬に咲く「ダマスク・ローズ」という小ぶりの品種の薔薇を使って石鹸や化粧水、エッセンシャルオイル等の薔薇グッズが製造・販売されています。薔薇の香りが最も強い状態で摘むためには、花びらが完全に開く前のものを選び、日が昇って香りが飛んでしまわないように日の出前に摘む必要があるそうです。その後、花の選定や蒸留といった工程を経てようやく薔薇グッズが出来上がります。


陶器

お土産に人気 フェズの陶器工房
陶器工房は見学も可能です。

モロッコの国教であるイスラム教は偶像崇拝を禁止しているため、幾何学模様のモザイク柄が発展しました。モロッコの陶器にも絶妙な色使いの幾何学模様が施されています。フェズでは「フェズブルー」と呼ばれる青と白の陶器がたくさん売られています。陶器工房に行くと、陶器職人が一つ一つ手作りで仕上げる工程を見る事ができます。多くの陶器工房にはタイルのダイニングテーブルや噴水を作るタイル工房が併設されています。また、大西洋の沿岸沿いのサフィ、内陸のタムグルートも陶器の産地として有名です。

カラフルなサフィの陶器
緑が有名なタムグルートの陶器

ランプシェード

ランプシェードもモロッコらしいお土産


ちょっとした高級レストランで。邸宅を改築したホテル「リアド」で。夜になると幻想的な雰囲気を生み出してくれるのが、ランプです。赤・緑・黄等の色のついたガラスをはめ込んだものだったり、幾何学模様の影絵を生み出す真鍮のものだったり、革に自然の染料ヘナで模様を描いたものだったり。暗闇にランプが点ると、光がランプシェードに充満して、昼間とは全く違う、眠りの前の静かな心安らぐ空間が生まれます。

リサイクル雑貨

マラケシュのスークの鍛冶屋さんが集まる一帯を歩いていたときに目に飛び込んできたのが、使い終わった缶をリサイクルして作ったジョウロ。この他、モロッコではポップな柄の洗剤やお菓子の入っていたビニールやプラスティックをリサイクルして作ったバッグやお財布などの雑貨が売られています。かわいらしくてリサイクルもできちゃうなんて、いいですよね!


その他のモロッコ土産

スーパーマーケットで買えるもの

スーパーでは調味料やミントティーが人気

クスクスの素
ぬるま湯を入れてタオルでふたをし、10分程蒸した後、オリーブオイル・塩・お湯を加えながら両手ですり合わせてパラパラにし、さらに蒸し器で蒸します。

イワシのタジンの缶詰
かわいいパッケージの缶詰。描いてある「理想の家庭的な女性」は日本人に似ているかも?一般的に家庭でよく使われるタジン鍋はイラストのような茶色の鍋です。

オリーブのびん詰め
モロッコ料理に欠かせないオリーブの実。そのまま食べてもよし。サラダに混ぜてもよし。市場に行くと、いろいろな味のオリーブが売っていて味見させてもらえます。

マラケシュやフェズのスーク(市場)で買えるもの

アルガンオイルは食用と美容用があります。

アルガンオイル
血中コレステロールを下げるとして一躍有名になりました。モロッコの南西部に群生するアルガンツリーの種子から採れる希少価値の高いオイルです。

モロッコ菓子
丸いころんとした形をしたサブレーと三日月型(餃子型?)のアーモンドペーストを練りこんだ高級菓子「コルヌ・ド・ガゼル」。お菓子屋さんには他にもお菓子が山積みです。

ポストカード
文房具屋や土産物屋の他、郵便局に行くと売っています。郵便局ではあわせて切手も買えます。国王の切手があったりと、お国柄が伺えます。

スイーツ売りのお兄さん フナ広場にて
ハガキはドライブインなどにも売っています

ファティマの手のアクセサリー
預言者ムハンマドの娘ファティマの手を模った小物はお守りとしてモロッコ人に愛されています。ファティマの手のモチーフはドアノブにもよく用いられます。

ジュラバ
綿のジュラバはパジャマとしていかがですか。写真は子供用ジュラバです。縁に刺繍が施してあり、色使いもかわいらしいですね。

マグネット
バブーシュやターバンを巻いた男性を模ったマグネットは冷蔵庫のアクセントに。小さなバブーシュのキーホルダーもよく見かけます。

モロッコ太鼓
モロッコ音楽に欠かせない革張りの太鼓。あわせてモロッコ音楽のCDを買って帰ってもいいですね。高い声の歌声を聴くと、あっという間にモロッコ時間が蘇ります。

刺繍を施したハンカチ
細かい作業で集中力を要するため、刺繍は1日に3時間程度が限度なのだとか。ハンカチの他にもテーブルクロスやランチョンマットがあります。

テーブルクロスなどに刺繍を施します
1針1針丁寧に縫います

ターバン他の織物
砂漠に行くなら欠かせないのが砂塵よけのターバン。フェズのスークの布屋が集まる一帯では、機織の様子を見たり、ターバンの巻き方を教えてもらえます。

その他

アンモナイトの化石グッズ
エルフード近辺には、化石工場があり、何億年も前のアンモナイトがお皿やキーホルダーに加工され、お土産として売っています。

絨毯
産地によってデザインが異なります。絨毯屋に行くと、みるみるうちに目の前に絨毯の山ができます。値段はピンからキリです。

マラケシュのスークへ


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