風の旅行社のでは「リアド」に宿泊することが多いのが特徴の一つです。
マラケシュやフェズの旧市街では多くのリアドが存在し、5つ星ホテルに勝るとも劣らない高級リアドから、オーナーが一人で切り盛りしているようなものまで様々あり、雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられるようになっています。部屋数の制限などで大人数の団体旅行では受け入れが難しく、またハード面でもホテルのような快適さは望めないリアドもあります。(詳しくは『風のスタンダード リアドに泊まる』をご覧ください。)
しかし、個人の旅行者にとっては異国に暮らすように滞在でき、現地の生活リズムに合わせたリアドで過ごす時間はまさに旅の醍醐味の一つではないでしょうか?
リアドにはそれぞれオーナーの想いやコンセプトがつまっていて、同じつくりのものはほとんどありません。伝統的なモロカン様式、モダンインテリア、フレンチスタイルなど様々です。また、一軒のリアドでも各部屋の広さ、間取り、趣き、設備に違いがあります。
扉の向こうは何がある?
迷路のような旧市街、看板もないリアドも多く、知る人ぞ知るといった感じでまさに隠れ家のようです。
玉手箱の蓋を開けるように、リアドの扉は開きます。通常は重い鉄の扉が、外敵の侵入を防ぐかのように、しっかりと閉ざされ、中の世界を覗くことはできません。
重い扉を開き、一歩その中に足を踏み入れれば、メディナの喧騒からは想像もつかないような別世界が広がっていました。あるリアドは噴水の流れる音が心地よく響き、涼を感じさせてくれます。またあるリアドは扉を開けると目の前にプールが飛び込んできます。更にまたあるリアドは小鳥がさえずり、木々が生い茂っています。それぞれのリアドはオーナーの趣味・センスが光り思わずため息が出てしまいます。
メディナに暮らす人々の息づかいを感じることのできるリアドで、モロッコ滞在をお楽しみ下さい!