モロッコにあるユネスコ世界遺産といえば迷宮の旧市街「フェズ・エル・バリ」や巨大な屋台街が印象的な「マラケシュのメディナ」が有名ですが、ここアイト・ベン・ハッドゥもモロッコで一番美しい村と言われている世界遺産の1つです。
かつてサハラの玄関口として栄え、千人程度が暮らしていたアイト・ベン・ハッドゥですが、電気や水道がないなどの理由で川の対面にある新しい町へ移ってしまい、現在は6家族だけがここに住んでいます。
ワルザザートからエルラシディアを結ぶ東西のルートをカスバ街道および、この街道沿いは日干しレンガで造られた大小のカズバが多く残っています。カスバが集まってできた要塞化した村をクサルとよびますが、このアイト・ベン・ハッドゥは、最も美しく、かっこいいという言葉がぴったりのクサルなのです。
そんなアイト・ベン・ハッドゥはクサルの中に入ることができますので早速見学してみましょう!
「ハッドゥさんの家族」という意味で、最初に住んでいた人の名前がそのままついている珍しい名前の世界遺産です。
● アイト・ベン・ハッドゥの中を歩いてみよう ●
クサルの見学の前に、アイト・ベン・ハッドゥ全景が見渡せる場所で写真タイムです。
ここには蛇使いのおじさんがスタンバイしていますので、苦手な方はご注意ください。
お土産物屋を横目に見ながら歩きます。アイト・ベン・ハッドゥの手前には
川がありますが2012年10月は川の水が少なく、歩いて渡ることができました。
正面玄関を入ってすぐ左手のカスバにお邪魔しました。1階は家畜小屋になっており、奥に牛がいます。高い塔は収穫したナツメヤシなどをストックするための穀倉庫ですが、見張り台の役目を果たしていました。見学の後は、ミントティをご馳走になりました。
ミントティ休憩のあとは、頂上までがんばって歩きます。
迷路のような道や階段が続きます。
ようやく頂上へ到着。眺めのい景色が広がります。
アイト・ベン・ハッドゥの見学はいかがでしたか?アイト・ベン・ハッドゥのナカノロッジに宿泊し、静かな朝にゆっくり散策できるお手配も可能です。
写真だけではわからない迫力満点のこのクサル。ぜひご自身の目で肌で感じてください。