北モロッコの魅力 タンジェとティトゥアン

モロッコの高速列車 LGV の開通により、ラバトから約 1 時間 30 分でアクセスできるようになったタンジェ。近年、モロッコ第 3 の都市として急成長を遂げています。特に「タンジェ MED 港」の開発により物流が活発になり、経済の発展が加速しました。かつては治安の面で懸念がありましたが、現在は改善され、おしゃれなカフェやショップが並ぶ魅力的な街へと変貌を遂げています。

タンジェの旧市街(メディナ)

タンジェ旧市街(メディナ)の入り口

北モロッコの魅力といえば、なんといっても魚介の美味しさ。地中海に面するタンジェやティトゥアンには、豊富な種類の魚が集まります。 1 月は、カツオ、イカ、アジ、イワシ、タコなどが市場に並び、新鮮な魚介を使った料理を楽しむことができました。

魚のスパイス焼き
魚のスパイス焼き
エビとホウレンソウのタジン
エビとホウレンソウのタジン

 

特におすすめなのが、魚介の旨味がたっぷり詰まったスープや、スパイスを効かせた魚のタジン。どれも日本人の口に合う味わいです。また、モロッコ風パエリアも必食!スペインのパエリアはお米に硬さを残すのが特徴ですが、モロッコのパエリアは魚介の出汁をたっぷり吸い込んで、ふっくらと炊き上げられており、日本の炊き込みご飯のような優しい味わいです。

魚介の出汁たっぷりのふっくらパエリアと魚介類

そんな北モロッコのおすすめ観光スポットをご紹介します。

ティトゥアンのアンダルシア文化

スペインの影響を色濃く受けたティトゥアンは、白い街並みが美しいユネスコ世界遺産の都市。ここでは、モロッコとアンダルシアの文化が融合した建築や美術を楽しめます。コンパクトな旧市街は 1 時間ほどで歩いて回ることができ、のんびり散策するのに最適です。

モロッコのアンダルシア ティトゥアン

メディナの散策では扉に注目
メディナの散策では扉に注目
地面に印がある道はどこかに続いているサイン
地面に印がある道はどこかに続いているサイン

 

ここでは、家々の扉に注目してみてください。扉の段数は家族の人数を表しており、4 段なら 4 人家族、5 段なら 5 人家族という意味があります。また、訪問者のノックの仕方にも決まりがあり、家族が帰宅するときはドアの内側をノックし、来客はドアの外側をノックするというルールが。これにより、家の女性はノックの音を聞き分けて、事前に女性はヒジャブを被ったり奥の部屋へ移動する準備を整えることができるのです。さらに、地面に印がある道は行き止まりではなく、どこかに続いているサイン。こうした工夫は、ティトゥアンだけでなく、フェズやシャウエンの細い路地にも見られる、昔ながらの知恵です。

ヘラクレスの洞窟

大西洋に面するこの神秘的な海蝕洞は、入口がアフリカ大陸の形に見えることで有名。伝説によると、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスがこの洞窟を通り抜けたとされており、内部には彼の足跡が残っているとも言われています。洞窟内から見える海の景色は息をのむ美しさで、観光客に人気のフォトスポットとなっています。

ヘラクレスの洞窟内

アフリカ大陸の形に見えると言われています

スパルテル岬

アフリカ大陸の北西端に位置するスパルテル岬は、大西洋と地中海の境目を一望できる絶景スポット。天気が良ければ、対岸のスペイン・イベリア半島の陸影も見ることができます。岬にはモロッコらしいミナレット(尖塔)風の灯台が建ち、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

アフリカ大陸北西のスパルテル岬からの眺望

大西洋と地中海がぶつかる地点です

タンジェ旧市街(メディナ)散策

タンジェの旧市街には、白壁の建物が美しく並び、地中海を望む絶景スポットが点在。最近ではオシャレなカフェやブティックも増え、歴史とモダンが融合するエリアに。おすすめは 1921年のできた人気のカフェ・ハファでのミントティー。海を眺めながらゆったりとした時間を楽しめます。

人気のカフェ・ハファ
人気のカフェ・ハファ
カフェ・ハファで夕日を眺めてのんびり
カフェ・ハファで夕日を眺めてのんびり

 

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タンジェ旧市街には猫がたくさん 魚が美味しいから猫も多い?

北モロッコは、美しい街並み、歴史ある文化、そして絶品の魚介料理が楽しめる魅力的なエリアです。タンジェやティトゥワンを訪れて、モロッコの新たな魅力を発見してみませんか?

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