ウイピルとは、マヤの伝統的貫頭衣。グアテマラ・レインボーと呼ばれる豊かな色彩や文様で注目を集めています。村々で異なる文様や色使いが、村巡りの楽しみの一つになっています。
グアテマラの織物はそのあでやかさから「グアテマラ・レインボー」とも評されています。グアテマラは古代マヤ文明の時代からスペイン人の征服を経て現在まで、先祖たちの「織り」を守り続けている地域です。なかでも印象的なのは、あでやかな色彩。
かつてマヤの時代には世界観に基づく5つの色がありました。赤(東の色)、白(北の色)、黒(西の色)、黄(南の色)、そして中心の緑。今も先住民の暮らす村々では民族衣装を見かけますが、マヤの世界観は彼らの民族衣装の中に生き続けているのです。
衿口に太陽の文様が施されたウイピルが特徴。
日曜日の市はとてもにぎやか。
アティトラン湖で一番大きなマヤの村。格子模様に花や鳥の刺繍文様がかわいい。細い帯をぐるぐると巻きつけた帽子も独特。
(カクチケル族)
山の斜面に開かれた村。密集する家々の路地で民族衣装姿の女性や子供に出会うことも。青や赤系の縦のストライプが特徴。
(カクチケル族)
かつて赤色基調の民族衣装が主流でしたが、最近は青色系で幾何学模様が細かい衣装で、最も美しい色調と人気も高い。
縦縞を基調に細かい織りや縫い取りなどが施された衣装が見ごたえあり。民族衣装を着た男性も多い。
小さなひし形模様がびっしり織り込まれた衣装。
ここのマーケットはとても活気があり、おすすめ。
グアテマラで一番美しいとも言われる巻きスカートが特徴。
女性の青、赤系のウイピルも美しいのですが男性もカンカン帽をかぶり、紫基調の上に白系のズボンの民族衣装で颯爽と見えます。
マヤの伝統を色濃く残すイシル族の村のひとつ。
刺繍で神話上の動物を描いたり、頭にボンボンをつけたりする民族衣装が特徴。