今月ミャンマーのゴールデンロック(左の写真)では金箔の張替え作業が始まりました。前回3年前にありましたから結構な頻度で張り替えてるようです。張替えに要する期間は約1ヶ月。その間、岩の全景が足場などで見えなくなるそうです。「うー・・・残念」と思いますよね。
ところ変わって、マンダレーでは王朝時代、各地の金箔職人が集められ、今も金箔工房があります。メインの作業は竹の皮と竹の皮の間に金粉を挟んで、上から打ち続け(右の写真)、金がハンマーの熱と重みで少しずつ展ばされたら、また小さく切って打ち直し。その繰り返しで薄い金箔を完成させます。かなりの重労働です。工房の規模は家内制手工業サイズで、1日5時間も重いハンマーを振り下ろす重労働に加え、最近は機械化もあって工房は減る一方だそうです。
この方法でゴールデンロックを覆う金箔を作るには何ヶ月打ち続けなければならないんでしょう?ちなみに2014年シュエダゴンパゴダの金箔の張替え作業が約半年かけて行われましたが、高さ100mの仏塔を擁するこのパゴダの張替えにはコストと時間の問題からか、めっき工場に発注したと聞きました。この伝統的な作り方も近い将来見れなくなってしまうかも知れません。ゴールデンロックの張替え作業はどっちの金箔なんだろうなあ?