平和への道

アジアハイウェイ AH1 ~ベトナム・カンボジア編~

ツアーコースの特徴

AH1〔アジアハイウェイ ルート1〕をたどる第1弾は、主としてベトナムとカンボジアを走ります。道のりは、中国南部を出発し、ベトナム、カンボジア、タイのバンコクまで、約3,600km。
インドシナ半島は、第二次世界大戦以降も、三次にわたるインドシナ戦争(独立戦争、ベトナム戦争、カンボジア内戦等)を経験し、ソ連が崩壊した91年以降になって徐々に平和が訪れてきました。カンボジアにおいても、反政府組織(ポル・ポト派)や武装強盗集団によるテロや襲撃事件がほぼなくなり、政府や NGO等による地雷除去作業が進み、外務省による危険情報が全域にわたって引き下げになったのは、2007年9月の事です。この措置によって、カンボジア・タイ国境が大手を振って越えられるようになり、このコースが完成しました。今、最もホットで、安全な道と言えるでしょう。名付けて『平和への道』です。

*プノンペン~バッタンバン~シソボンは、中田さん基金の学校訪問のためアジアハイウェイから外れます。


ハイウェイの軌跡

アジアの二大文化が交わるところ

インドシナ半島はその名前の通り、ベトナムの中部を境として、北は中国文化圏、南はインド文化圏でした。中国文化圏としてハノイの文廟やフエの王宮や帝廟、インド文化圏としてヒンドゥー教の影響が濃いチャンパ遺跡やアンコールワット遺跡群を見て行きます。まさにインドシナを巡る旅です。


カイディン帝廟の龍(ベトナム フエ)

アンコールワット乳海撹拌のレリーフ
(カンボジア シェムリアップ)

エネルギーあふれる人の暮らし

ベトナムでは、5ヶ所すべての世界遺産を訪ねますが、ハロン湾を除けば、それほど見ごたえのある世界遺産ではありません。しかしベトナムの魅力は、エネルギシュな人々と豊かな村にあります。季節に応じた農漁村を訪ねる途中下車の旅が、ベトナムでは最も印象に残るでしょう。


天秤棒は今も生きている
(ベトナム)

古都でも自転車は庶民の足
(ベトナム)

種類豊富なフルーツ
(ベトナム)

海のシルクロード

インドシナの文化は水上にあります。水路としての河、漁村を彩る色彩豊かな船、水上マーケットなどなど。この旅でも、バス以外に、ハロン湾、タムコック、ニャチャン、トンレサップ湖で舟に乗ります。海、川、湖、またひと味違った旅を味わうことができます。


クイニョンの港にて(ベトナム)

クイニョンのお椀船(ベトナム)

国境を越える

中国~ベトナム、ベトナム~カンボジア、カンボジア~タイと3ヶ所の国境と北緯17度線を境とするかつての南北ベトナムの国境線を越えていきます。国境を越えて変わるものと変わらないものを実感できるのが、陸路の国境を持たない日本人に取っては、魅力ある観光です。

戦争の傷跡

ベトナムと言えば、誰でもベトナム戦争を連想するでしょう。北から南へ、ベトナム戦争の戦跡も辿っていきます。また、観光で訪れるには、辛い場所ですが、カンボジアを知るには避けて通れないプノンペンのトゥール・スレン博物館(ポル・ポト時代に粛正の場所として使われた刑務所)、日本がカンボジア復興に多大な貢献をしたという事を忘れないためにも、ボランティアやPKOK活動中に亡くなった中田さん、高田さんの慰霊碑が建つお寺も訪問します。

<旅の視点>
現在の国を知るには、学校訪問が最適です。ベトナムのフエとカンボジアで小学校を訪れる予定です。

カンボジアのアンコールワット遺跡群は、どの統計でも、訪れてみたい世界遺産のベスト3に必ず顔を出します。通常の観光に加え、訪れることの少ない、プノン・クレーン [アンコールの発祥の地として知られ、涅槃像や川底に彫られた像やリンガ]を見学、ベンメリア[アンコールの発見当時を思い起こさせる密林に埋もれた遺跡]も含めました。
また、アンコールワット遺跡群は、シェムリアップだけで完結するものではありません。ベトナムのチャンパ遺跡を見ることによって、繋がりのある歴史を理解することができるはずです。


アンコールトムの観世音菩薩
(カンボジア シェムリアップ)

ポークロンガライ遺跡
(ベトナム ニャチャン)

バンテアイスレイの女像
(カンボジア シェムリアップ)


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