まだ見ぬ中国の大自然をゆく8日間
〜黄河からバダインジャラン砂漠、祁連山脈へ〜

ツアーコースの特徴

overland_kiji011_01
バダインジャラン砂漠を車で駆け抜ける

濁流渦巻く大河、累々と屍を積み上げる前人未到の死の砂漠、そして雪をいただく高山と原因不明の病・高山病など。
今でこそ、安全が確保された旅の道もキャラバン隊が行き交った時代は、さまざまな障害を乗り越えていかねばなりませんでした。
かつて人々の行く手を阻んだ大自然、都会の生活とまったく異なった地をアクティブに旅をする。そんな企画を作ってみました。日本にはない風景、ほとんど日本人に知られていない地域、だからこそ旅に感動があります。

今回のオーバーランドの旅は、黄河・砂漠・雪山が三大要素。そこに西夏王国の歴史、丹霞地形、万里の長城が彩りを添えてくれます。

overland_kiji011_02
西夏時代の繁栄をしのぶ王陵
overland_kiji011_map
クリックすると拡大します
ツアーポイント
1. シルクロード交易全盛時に思いを馳せ、羊皮筏子に挑戦
2. まだ日本人観光客の少ない内モンゴル自治区の広大な砂漠にご案内
3. 世界でもっとも高さのある砂丘を2時間かけて登ります
4. 太陽に映える褐色の地層が大地を覆う張掖の丹霞地形を見学
5. 荒涼たる砂漠からチベットの雪山の世界までを車で走破
 

ツアー日程


黄河

overland_kiji011_03
羊皮筏子で川を渡る

全長約5,500km。中国では揚子江に次ぐ長さで、世界では5番目。チベット高原に源を発し、中原を潤しながら、渤海にそそぐ中国を代表する河で、歴史にも幾度となくその名前が登場します。かつて、西安からシルクロードをたどるためには、どこかで黄河を渡る必要がありました。
今回は、NHKの「シルクロード」でも紹介された船、大きな橋が架けることができなかった隊商時代から大黄河を渡るために使用された船=羊皮筏子にも挑戦します。これは、毛を剥いだ羊の皮を、首、手足首のところを絞って作った浮き袋を6〜10個つなぎ合わせて作ります。その上に簡単ないかだを組んで乗ります。当時の商人たちが乗ったと思うと感慨深いものです。


バダインジャラン砂漠

overland_kiji011_04
仙女峰とバダインジャラン廟

中国の砂漠と言えば、まずタクラマカン砂漠を連想しますが、2005年の中国国家地理で最も美しい砂漠に選ばれたのが、バダインジャラン砂漠です。未だ人類が足を踏み入れたことのない面積が1.6万平方キロメートルもあると言われています。中国3番目の広さを持ち、砂丘と湖が多いことで知られ、最大の砂丘は、海抜1,700m、標高差では528mもあります。砂丘群を4WDで走り回り、最大の砂丘を登り、うねるように続く砂丘をカメラに収め、野外での羊料理に舌鼓を打ちます。砂漠の真ん中にある湖や静かで優雅なチベット仏教寺院を訪れたり、砂漠の中の幻想的な時間をお過ごし下さい。


overland_kiji011_05
雪に覆われた祁連山脈を越える

祁連山脈

シルクロードの蘭州〜敦煌まで続く、河西回廊の南麓に聳える長さ1,000kmの山脈。熱砂の砂漠から一気に富士山より高い地域をバスで走り抜けます。夏でも万年雪を頂く4,000mを越える山々は、日本では目にする事ができません。


overland_kiji011_06
丹霞地形

張掖丹霞地質公園

張掖から約50kmのところに美しい地層が地表に突出している地域があります。「丹」は赤色、「霞」は夕焼けの様相を表すとのこと。海底・湖底に堆積した地層が隆起とともに大気にふれ、鉄分や硫黄分などの層が大気と反応して色を帯び、その色が層を織り成している地形をいうそうです。ここ張掖の丹霞地形は中国七大丹霞地形に数えられ、日のあたり具合で色を微妙に変えてゆく美しい自然美です。


二村氏

このツアーは、風のオーバーランド総合プロデューサーである二村忍氏が同行いたします。

〜二村忍氏が語る旅への想い〜
旅は「出会い」があって完成する絵画