第233回 ニンポ ~蘭引・ランビキ~
実験中 江戸時代に作られた陶磁器の蒸留装置、それが蘭引(ランビキ)である。オランダ(蘭)から学んだから蘭引。もしくはアラビック(アラビアの)を語源としてランビキになったなど語源には諸説ある。三段構造になっていて、下段に薬 […]
実験中 江戸時代に作られた陶磁器の蒸留装置、それが蘭引(ランビキ)である。オランダ(蘭)から学んだから蘭引。もしくはアラビック(アラビアの)を語源としてランビキになったなど語源には諸説ある。三段構造になっていて、下段に薬 […]
タバコ 鈍行列車に揺られながら1時間以上に渡って熟考していた。小学校の「ジュニア・サイエンス」の講師として招かれたのだが、下車駅が近づいても話す内容が浮かばない。お題目は「くすり」。おそらく一般的な薬には興味がないであろ […]
雪景色 妙高高原駅の近くにて撮影 雪国ではひと冬のあいだに一度か、運が良ければ二度、積もった雪の表面がカチンコチンに固まる朝がある。するとどこでもどこまでも歩いて行ける解放感に身体がウズウズしはじめる。小さい頃、その現象 […]
薬房の看板 田舎のおじいちゃんはかっこいい。なかでも望月(現・佐久市)の農場(第43話)のおじいちゃんは最高にかっこ良かった。昭和三年生まれ。最年少飛行兵として14歳で入隊。「富山の出身です」と自己紹介すると「広島で新型 […]
お母さんの横でその凄さを知る 知を深める旅へ 大学受験の時に通っていた予備校の世界史の先生が、“おすすめの学習方法”として授業中によく口にしていた言葉があります。 “知行合一”、それは、知識と行為は一体であるというこ […]
門松の竹は、斜めに切る「そぎ」や横に切る「寸胴」など地域や用途によって、切り口は様々 地元出身の造園家・山崎さんに教わる─富山県・上市町─禊の滝行と新年を迎える門松作り 滝行や写仏で今年一年の禊をし、翌日は地元の方々に交 […]
伝統薬 珍しく風邪をひいた。これは貴重な機会とばかりに薬房で取り扱っている風邪薬を試そうと思い立った。その薬とは「橋本七度煎(ひちどせん)」。愛知県の知多半島に伝わる名薬である。七度煎はその名のとおり七回も煎じて服用する […]
1974年に完成した当時のメンツィカン校舎 ナムゲル・ツェリン先生の授業が僕は好きだった。一語、一語、確かめるようにゆっくりと語ってくれるので、外国人の僕にはとても聞き取りやすかったことが一つ目の理由。もう一つ、1 […]
タイガの子どもはトナカイの背中で育つ ツァータンではなく、タイギン フン モンゴルの北端、ロシア連邦トゥバ共和国と国境を接するタイガ(針葉樹林帯)にツァータンと呼ばれる人々は暮らしている。ツァータンという名前はモンゴル […]
11月も半ばを過ぎ、いよいよ年末の実感も湧いてきましたね… 気持ちの良い新年を迎えるために、「今年こそは、これを準備して…あれを掃除して…」と何かやろうと考えていても、計画して且つ実行しようとしたときには、あっという間に […]
春の草原。新しい命の誕生に牧畜民は休む間もないが、新たな命との出会いはわくわくするものだ 厳しい冬を乗り越えて… モンゴル国の西部に位置する地域、バヤン・ウルギー。天に向かって高々とそびえ立つ白く美しき山々に周囲をかこ […]
チャイの屋台 インド人同士の大乱闘に遭遇したことがある。遠巻きの群衆のなかにチベット人を見つけると「なにが原因ですか」と尋ねた。すると意外な答えが返ってきた。「チャイの砂糖の量が少ないとかで、チャイ屋の店主と客が喧嘩にな […]