第210回 ニオン ~日本人の起源~
マニ車の列 むかし、むかし、チベット王のお母様が重い病気にかかってしまいました。ヒマラヤの薬草を用いても一向によくなりません。ある日、王様は夢を見ました。 「遠く東の国、太陽(チベット語でニ)のやってくる(オン)国、ニオ […]
マニ車の列 むかし、むかし、チベット王のお母様が重い病気にかかってしまいました。ヒマラヤの薬草を用いても一向によくなりません。ある日、王様は夢を見ました。 「遠く東の国、太陽(チベット語でニ)のやってくる(オン)国、ニオ […]
別所温泉駅 別所温泉(以下、別所)に引っ越してきたときインドのダラムサラと雰囲気が似ているなあと感じた。妻も同じ印象を抱いたようだ。どちらもいろんな人々が訪れる観光地である点だけでなく、街の規模や人口、道の幅、坂道の傾 […]
くすり塾 ●半薬半哲 もう3年も前になるが都内で「薬草哲学カフェ」を開催した。しかも本物の哲学者とのガチンコ対談である。先生のテーマはデカルト。僕のテーマは「薬のごちそうさま」。デカルトと薬草。うーん、話が噛み合う保証 […]
昨年(2015年)の秋、15年ぶりにキノコ狩りに出かけた。秋の長雨のおかげでコムソウが大豊作。ところが久しぶりで目が慣れないせいか最初はなかなか見つけられない。落ち着け……、ヒマラヤでの薬草採取を思い出すんだ、と自分に言 […]
ラダックの農村 25歳のとき(1995年)長野県の黒姫山に山ブドウがたくさん実った。僕は仕事の合間にそれこそ山のように採取するとワインを作ってみようと思い立った。まず広口の瓶を買い、素手の拳で山ブドウをつぶしてから瓶を紙 […]
脈診を行う筆者 2008年 2008年、メンツィカンで研修医として働いていたとき、顔中が黒い斑点で覆われた尼僧が病院に訪れた。 「ちょっとあんた、何よこれ、どうしたの?」。僕の指導医は医師の立場であることを忘れたかのよう […]
「木陰でのんびりしなさい」の絵解き図 26、27歳、信州の農場で働いていたとき、午前10時、午後3時に一回ずつある30分の休憩時間がなによりの楽しみだった。「お茶ー!」と親方から声がかかるとみんな仕事の手を休めて集まって […]
漆喰を塗る僕たち夫婦 秋の長雨が終わった9月25日。古い小屋を解体し整地作業をはじめた。これから店舗建設がはじまる。整地は土地が乾く10月が適している。おかげで1カ月で終えることができた。11月3日には敷地内の木を伐採 […]
「ちょっと、小川君。たいへん、これ水疱瘡じゃないの」。 戸出西部保育園の大村先生が大騒ぎしたときのことを、当時4歳だったにも関わらずはっきりと覚えている。しばらくして、おじいちゃんが保育園の前の田んぼを横切りながら僕を迎 […]
完成した池と建設中の店舗 野倉(のぐら)の自治会長(以下、会長)が「気になる。いつもこの辺りの土が湿っているなあ」と深刻な表情で呟いた。たしかに、店舗予定地の一区画はいつもジメジメとしている。単純に乾きが悪い場所だと軽く […]
ピーターラビットの絵本の世界が広がる英国の湖水地方 “英国”というと今まさに世界の話題の中心となっていますが、子供の頃に買ってもらった絵本に、イングランドを舞台にしたピーターラビットの絵本集があります。本そのものはA6サ […]
何度も土突く筆者 標高が高くて木があまり生えていないからなのか、チベットは石(チベット語でド)の文化が盛んである。たとえばオム・マニ・ペメ・フムの真言は石に刻まれ巡礼道に献納される。チベット語で「石に絵を掘るように」と […]