第199回 メ ~火と煙~
チベットの薫香サン 信州の山深き里、野倉(のぐら)。ここに店舗を建てるために30本近い杉の木を伐採したのは晩秋の11月3日のこと(第193話)。丸木を柱にするために製材所に運び込むと、副産物のごとく大量の杉枝がピラミッ […]
チベットの薫香サン 信州の山深き里、野倉(のぐら)。ここに店舗を建てるために30本近い杉の木を伐採したのは晩秋の11月3日のこと(第193話)。丸木を柱にするために製材所に運び込むと、副産物のごとく大量の杉枝がピラミッ […]
竹藪伐採 店舗建設中(第193話)の敷地内の竹やぶをノコギリで伐採した。発生した500本近い竹は、知人が所有する機械を用いて竹チップにし、土壌改良剤として畑に撒くことにしたので一件落着。しかし、厄介なのは竹の葉っぱであ […]
薬剤師とチベット医、チベット医と薬剤師。どちらの肩書きを先に記すかは、いつも悩まされる。本エッセーの読者からすると、当然、チベット医を重要視されるだろうが、意外と僕は薬剤師にも同じほどに誇りをもっている。なにしろ、チベ […]
スーパーサイエンス スポーツや音楽と同じように、薬草をとおして国際理解を深めたい。そんな目的を掲げ、スーパーサイエンスハイスクール(注1)において薬学の授業を4日間受けもった。舞台は奈良女子大学付属高校。学生は日 […]
1959年以前のラサ・メンツィカン メンツィカン(チベット医学暦法大学)が今年で100周年(ロコル・ギャ)を迎える。ラサとインドの両方では100周年記念の行事が盛大に開催され、アムチの端くれである僕のもとにも招待状が届 […]
トナカイに乗り黄金に輝くタイガの森をゆく
2015年1月8日の15時の時報とともに、早稲田大学内の修士論文受付の厚い扉は、冷酷なまでに閉じられる。そこには一切の例外も情状酌量の余地も存在しない。ほんのわずか数分、到着が間に合わず受付部屋の前で泣き崩れ、または、呆 […]
建設予定地と木材 信州、上田の森の奥深く、30件にも満たない小さな集落に土地を購入した。ここに小さな「くすりとハーブ店」を建設する予定だ。市街地に引っ越し、もう管理ができないので土地を手放したいというAさんと、森のなか […]
薬草採取中 大リーグでイチローが大活躍した2004年。このとき8歳だった日本の少年たちの多くがイチローと同じように右投げ左打ちに憧れた。昨今、甲子園の高校野球で右投げ左打ちの選手が突然、多くなったのはイチローの影響ではな […]
アッカラ村 新年そうそう申し訳ないが、今回はトイレにまつわる話をしたい。 ●富山のポットン便所 4歳のとき泣き叫びながらはじめて一人でトイレにまたがった。便器の前にペンシル・チョコレートの御褒美が3本置かれていたのを不思 […]
ハトムギワークショップ 一年前、2015年1月8日に修士論文を提出し、晴れて早稲田大学の文学学術院を卒業し文学修士号を取得した。薬学学士+文学修士の組み合わせは、日本人+チベット医の組み合わせと同じほどに、マニアックな […]
アマチャ 一昨年、「森のくすり塾」を開塾するにあたって、看板を木彫りで製作しようと思いたち、押し入れの奥に眠っていた彫刻刀セットを取り出した。手に取るのは久しぶりだ。結び目を解き鹿皮のケースを広げると、18年前に購入した […]